友人から勧められた小説を図書館で借りてきた。
夕餉のあと、何気なく読み始めたら止まらない。
休みなしで一気に読了。
面白い小説の典型的な「やめられない、とめられない」パターン。

宮城谷昌光「花の歳月」。
中国名が出てきて、ロシア同様読みづらいなあ、と最初こそ思ったが、いやいやどうして、そんなことはなかった。
物語の展開が気になりすぎて、主人公たちを追いかけてしまい、結果、約2時間で一気読み。
本人のあとがき、藤原正彦氏の解説も素晴らしく、深い余韻に包まれつつ、読後の満足感を存分に味わうことができた。
オススメの一冊。
ChatGPT先生の要約。
宮城谷昌光の著作『花の歳月』は、前漢時代の中国を舞台に、姉弟の波乱に満ちた生涯を描いた歴史小説である。本作は、貧しい名家に生まれた姉・猗房(いぼう)と、幼少期に人さらいに遭い奴隷として過酷な生活を強いられた弟・広国(こうこく)の物語を中心に展開する。猗房はその教養と美貌により漢の王室に迎えられ、やがて皇后の地位に上り詰める。一方、広国は数奇な運命を経て、奇跡的に姉との再会を果たす。本作は、姉弟の絆と運命の変転を通じて、人間の尊厳と希望を描いた感動的な物語である。