小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

人を見極めるときのポイント(採用)

2021-02-24 06:41:13 | 小樽
人を採用するときの大切なポイントは3点だけ。
プレゼンスキルやトークのうまさに惑わされてはいけない。

以前読んだ、アメリカ人起業家スコット・ドリガーズさんが語った、新しい人材を採用するときの見極めポイントが非常に参考になったので、自分用メモとして記しておく。
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人を見極めるときのポイントは、
「内発的動機付け・問題解決能力・不確実性への耐性」があるか。

1.Self-motivated(内発的動機付け)
会社は働きやすい環境や雰囲気を用意する義務はありますが、内発的動機付けは社員各自がするしかありません。
Self-motivatedな人は面倒をみずとも勝手に進んでくれますので、会社にかかるコストが劇的に少ない。
フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグも「一人のself-motivated社員は7人の普通の社員に匹敵する」と話しています。
Self-motivatedではない人はマネジメント側からいちいち指示が必要だし、褒めたり叱ったり激励したりという無数の間接コストがかかります。
これが実にバカになりません。
水泳に例えると、Self-motivatedな社員は一人で泳ぎ切りますが、出来ない人に対しては常に下から支えてあげる必要があります。

2.Good at problem-solving(問題解決ができるか)
歴史も前例も模範解答もない中で、未知にぶつかり続けなくてはいけません。
会社って常に課題と問題が山積みじゃないですか。
まず問題を見つけ、アクション可能なピースにバラし、解決策を探して計画して行動して再検討する
……そのサイクルを最速で回せる人は強いです。
アクション可能な指示に落とし込まれたら作業できる人は多くても、その前段階が出来る人は多くありません。

3.Willingness to bear uncertainty(不確実性への耐性)
現代はVolatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)のVUCA時代とも呼ばれます。
ジャングルに放り込まれたと想像してください。
動かずじっとして助けを待つのもひとつ、猛獣に遭遇するリスクを抱えて歩み出すのもひとつで、何が正解かはやってみるまで分かりません。でも、ハッキリしているのは「ビジネスの世界でじっとしていたら確実に死ぬ」ということです。
ベンチャーでは6か月先さえわからないのは日常茶飯事。「5年先がわかっていないと……」もしくは「経営陣に示してもらえないと道を選べない」というタイプはベンチャー向きではないでしょう。
リスクを楽しめとまでは言わないものの、いちいち恐れているような人では心もとないですね。

面接では、この3要素を持つ人材かどうかをチェックしていました。専門知識・業務遂行に必須スキルはあるのが前提ですが、その辺りはいくらでも後から学べるのでさほど心配しなくても大丈夫。知性は遺伝的要素もあるでしょうが、後天的要素の方が大きいというのが私の実感です。
たとえ世界一の頭脳を持ってても、内発的動機づけができず、問題解決もせず、不確実性を恐れて行動しない人は役に立ちません。
だったら多少知識が薄くてもハードワークする人のほうがよほどいいです。
この要素は規模に関係なくすべての企業で求められますし、きっと手放したくない人材になれるでしょう。

採用面接時の具体的なメソッド
「ケース(課題)を与える」に尽きます。
面接中に難しめの課題を渡し、その場で解いて説明してもらいます。
エンジニアはホワイトボードに課題を書いて15分ほど時間を与える……という形式でやっていましたが、私はもっぱら口頭ベース。
営業なら営業、マーケならマーケに即した課題を提示してどう取り組むかを聞かせてもらいます。
正解なんてないんです。というか、取り組み方は無数にあってどんなアプローチをしてもOK。
見極めたいのはプレッシャーの中での応募者のリアクションや取り組む姿勢、発想法など。職種に関係なく、これが人を見極めるベストな方法でした。
いちいち課題を用意するのが面倒くさいのなら、会社の中で実際に起きている問題を面接に持参すればいい。
現場は常に課題と問題の宝庫なんですから、わざわざ都度用意する必要はありません。
それに、いいアイデアが得られたら一石二鳥です(笑)。
私も若かりし頃に転職で面接を受けたとき、「今まさに現場で抱えているであろう問題を投げて試してきたな」と感じたことがありました。

「この問題、あなたならどう解きます? 5分以内に答えを出してください」
見た目やトークがいくら上手くても、問題解決能力がダメなら一瞬で露呈します。
いくら飾っていても難しい課題の前では素が出るもの。それを見たいわけです。
プレゼンテーションスキルやトークの旨さに惑わされないようにします。





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