小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

イタリア人の強さ

2017-01-26 18:39:53 | インポート



君はどこにでも行ける 堀江貴文

巻末に特別章として掲載されていた堀江貴文氏とヤマザキマリ氏の対談
「無職でお気楽なイタリア人も、ブラック労働で 辛い日本人も、みんなどこにでも行ける件」
を興味深く読んだ。


20数年前に初めてヨーロッパを巡り、日本とは比較にならない歴史と文化の厚みに圧倒された記憶が蘇ってきた。

以下、印象的だった部分を自分用メモとして。

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イタリア人はずっと両親や周りから「生まれてきてくれてありがとう」と死ぬまで言われている人たち。
どんな状況でも自己肯定感がすごい。
自己否定を理解できないのではないか。
彼らの精神を強靭にしてきた歴史の厚みは、アジア人とはまるで違う。

古代ローマ時代に1000年かけてアリを飼育箱で観察するように人間というものを研究しつくしてきた。
人間を自由に生かしておくとどうなっていくのか。
本質的なことを歴史を通して彼らは知っている。
国が経済発展しようと、没落しようと、戦争が起きようと、結局は一時的なこと、また振り出しに戻ることを良くも悪くも悟っている。

日本のように没落していくことに寂しさを感じていない。
そういう経験は何度もしていて、歴史はまた繰り返すだけと。
発展と没落の歴史の経験値が民族の遺伝子に刷り込まれている。
ヨーロッパの国全体に通じること。
ポルトガルみたいな小さな国ですらそうだ。



シチリア島はその立地条件からノルマンやアラブ、果てはスペインにまで統治されてきた。
その都度住民たちは、これも運命だと外からの脅威に適応しようと努力してきた。
しかし、シチリアの百姓たちは「もうたくさんだ」と限界に達する。
超新星になる前の惑星のように島全体が内側に閉じていく。
その内向きの力が爆発して誕生したのがイタリアンマフィア。
彼らが良くも悪くも近代のイタリア発展を支える存在になっている。
内側に閉じていくことで超新星爆発のように何らかのブレイクスルーを生むことがあると歴史は証明している。

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死ぬ前にもう一度ヨーロッパを周ってみたいな。