小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
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図書館で借りた本 最高裁の罠 

2013-02-24 06:56:25 | インポート
図書館で借りた本 最高裁の罠 



検察審査会法では、審査員は選挙人名簿からクジで選ばれることになっているが、事務局が2回の訂正の後発表した審査員の平均年齢34.55歳はあまりに若すぎる。更に審査員の平均年齢が2回とも34.55歳になる確率は100万分の1だという。

個人的には、一連の小沢氏裁判のことよりも、最高裁事務総局という組織について興味深く読みました。


■最高裁事務総局は約740名の職員から構成されており、全国の裁判官の任用、転勤、昇任は実質的に最高裁事務総局の司法官僚の手に握られている。

■地裁から地裁へと地方を転々とする裁判官と、東京地裁など大都市の地裁勤務を経て最高裁事務総局に司法官僚として勤務するエリート裁判官とは厳然たる差がある。

■戦後の法曹界の権威我妻栄氏の言葉だという。
「最高裁事務総局につとめるている人が出世する。これは厳たる事実だ。私は、いろいろなところでいったが、それは司法省が裁判官の選任や任地の決定権を持っていた戦前の時代にも、陸上勤務と海上勤務というものがあった。司法省につとめているものが陸上勤務。そして裁判所から裁判所へと流れ歩いているものは、海上勤務。そして陸上勤務は出世して、海上勤務は出世しない。」

■他の行政庁と異なり、最高裁事務総局には情報公開法に基づく異議申立ての制度がない。
参考:裁判所の情報公開・個人情報保護について