「カタコンベ」で江戸川乱歩賞を最年少で受賞した、
彼の2作目となる。
「カタコンベ」は洞窟の中での物語だったが、
今回もまた、南極という閉鎖的な場所を選び、
過酷な寒さの中でのサスペンスとなっている。
カメラマンの拓海のもとに届いた、
3年前に南極で死んだはずの兄からの絵葉書。。。
これは、いったい、何を意味するのか?
南極観測隊の一員として、昭和基地へ旅立つ拓海。
極寒の地での、厳しい生活の中で起こる事件。。。
それは、3年前の事故に関係があるのか?
まったく、想像もつかない南極という場所での、
生活を想像しながら読みすすめていくと、
どんどん、深みにはまり、すっかり、このスケールの大きさに、
のめりこんで行く。未知の世界の風景を想像し、
スリルたっぷりの物語の展開に夢中になり、とても面白かった。
※サスツルギとはカタバ風が磨き上げた雪のでこぼこのこと。
この人、ストーリーのアドベンチャー?的な面白さやスリルもさることながら、タイトルになんていうか、センスありますよね~!!
今回はサスツルギ!サスツルギの亡霊、なんて、また意味深で惹かれてしまうタイトルです(^_^)
そうそう、このミス大賞だった「チーム・バチスタの栄光」も、医療現場が舞台のミステリーでしたが、面白かったですよ!(^_^)
そういえば「カタコンベ」レイサンも読んだって、書いてありましたねー。
この本も、なかなかスリルがあって、面白かったですよ。
「チーム・・・」気になってます。
バチスタって言葉がわからなくて、何の物語だろ?って思ってたのだけど、昨夜、テレビドラマにその言葉が出てきて、やっと医療用語だとわかりました。最近、よく耳にする言葉なんだけど、カタカナに弱い私です。。。