百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

赤朽葉家の伝説

2008年02月17日 | 読書
赤朽葉家の伝説
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2006-12-28

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この本は、第60回日本推理作家協会賞を受賞。
そして、第137回直木賞候補作にもなった本で、
おまけに、お友達のお勧め本でもあったので、読んでみたのですが、

これが、すごく面白い!
先日、直木賞を受賞した「私の男」もよかったけれど、
私は、こっちのほうが、ずっと好き。

村に置き忘れられた3歳の少女・万葉は、村の若い夫婦に育てられ、
製鉄業で財を成した旧家・赤朽葉家に望まれて輿入れすることになる。

彼女は、不思議な力を持ち、10歳の時に空を飛ぶ片目の男を見た。。。
というか、それは、彼女だけに見えたのだが、
後に、この謎が明かされる・・・その、時の万葉の気持ちを思うと、
あまりに切なくて、じーんときてしまったのでした。

1953年から高度経済成長期、バブル経済を経て、
平成に至る現代史を背景に、
鳥取の旧家に生きる三代の女たちの人生を描いていて、
それは、幻想的であり、重厚でもあるのだけれど、
ユーモアもあって、楽しくて、読み出したら止まらない。

どっぷりと、不思議な赤朽葉家の人々の魅力に取りつかれてしまいました。
できれば、ここの女中として、働きたい!。。。なーんて思っちゃうくらい☆

コメント (7)
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