秋の牢獄 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2007-11 |
おとぎ話のような、怪談のような。。。
不思議な空間へ引き込まれてしまう、そんな物語が3作収められています。
表題作の「秋の牢獄」は、11月7日という日を、
何度も繰り返し過ごさなければならなくなる女子大生の物語。
朝、目覚めると、また同じ1日が始まるなんて、
嬉しいような悲しいような。。。
使ってしまったお金は、また元に戻るし、
殺人を犯しても、何事も無かったようにまた、その日がやってくる。。。
その日が、大切な人を亡くした悲しい日だったら、
繰り返されるのはいやだけど、
楽しい1日だったら、何度繰り返されてもいいか。。。?
いえいえ、そんなことは無いでしょう。。。
何十回も、同じ日の繰り返しなんて、すごい苦痛かもしれない。。。
異界を楽しめて、ちょっと背筋がゾワゾワする、
そんな幻想的な雰囲気が楽しめる本でした。