おんらく館~のこぎりものには福がある~

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戦前のピアノ

2017-07-05 | 調律
今日うかがったお宅のピアノ



申し込みの中に「戦前のピアノです」とありましたが、製造番号から検索したら昭和14年製。本当に戦前ものでした!78年前!!

聞くと10年くらい倉庫に仕舞ってあって、その前はいつ調律したか分からないとのこと。

鳴らしてみると既に音階になってない・・・(^^;)

低音弦が何本か張り替えてあり、現在半音くらい下がっている。
調律の最中に弦が切れるかもしれません。とお断りさせていただいてから作業開始。


驚くことにピンズル(チューニングピンのトルクが足りなくて音が止まらない状態)が1本もなく、またダンパーフェルトもしっかり止音している。

幸い弦が切れることもなかった。
ちなみに最高音はラの音で85鍵。

アクションと鍵盤を外していつものように掃除をする。



パンチングフェルトは虫食いがひどかったけどあいにく持ち合わせがなかったし別料金になるので、次回の交換をお勧めだけしておきました。

左のソフトペダルの突き上げ部分。



この構造は初めて見ました!


アクションも特に問題なく、昔のヤマハの技術力と確かさに改めて敬服です。
更に昔のピアノは内部まで丁寧に加工して仕上げてあるので見ていて気持ちいいです。

調律終わって、我ながらここまで普通に弾けるようになるとは思いませんでした。(笑)
まだ20~30年くらい使えるんじゃないかしら。

ヤマハのピアノ、おそるべし!!











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