おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

海獣の子供

2019-07-06 | 映画
映画『海獣の子供』を観ました。

漫画の連載時気になったんですが、作風が合わず読んでいませんでした。
なのでどんな作品なのかも知らないので楽しみにしてましたが、
とても観念的な作品ですね…

80年代の空気を感じました。

出来事の為にキャラクターが役割を演じているという風で終始客観的に観ていました。
両親の立ち位置もよく分からなかったけど、クライマックスもよく分からなかった。
原作だとまた違うのだろうか?

しかし、まさか舞台が地元だとは思わなかった。。。


ただ音と映像は素晴らしかったです。
音楽もよかったけどそれ以上に波の音などの効果音が素晴らしかった。
そしてキャラクターもよくあれだけ原作のイメージを動かしているなぁ✨凄いです。

観賞する、浸るという意味では劇場で観ないと意味のない作品だったように思います。
その意味では観られてよかったです。

ただ、メガネを忘れたのは大きな不覚であった…(^^;)

新聞記者

2019-07-01 | 映画
早いもので、今年も今日から下半期。
そして毎月1日は映画の日、ということで映画「新聞記者」を観てきました。

面白い、という言葉はあまり適切でないかもしれませんが、面白い!!

事前予想として「多分重たいから終わったらもう1本軽いもの観ていこう」とか考えていたんですが、今日はもうこれで満足してしまったのでもう1本はやめました。(笑)



映画は新聞記者と内閣情報調査室の官僚の2人を主人公として「この国のため」とは?を問う一級のサスペンスでした。

新聞社へ、ある大学の設立に関する謎のリークが送られ、それから
しばらくしてある官僚が自殺する。

その理由は?接点は?というところで新聞記者と若き官僚の視点から物語が進められていきます。

ハラハラドキドキで全く退屈するところのないエンターテイメントに仕上がってると思います。

この監督も若いのにすごいなー・・・!



ぜひ多くの人に観てもらいたいですね。

映画「新聞記者」














劇場用アニメ映画

2016-10-11 | 映画
先月末の番組改編時期、5月(だったと思う)に劇場用に製作された「デュラララ!!2」のスピンオフ(19.5話)がテレビで放映されました。

実はこの作品、公開直前に進行さんから「1カットだけですけど、今日中に二原のリテーク頼めますか?」って連絡が入って、描いたんですよね。

直線の1カットリテークだけでしたけど、ちゃんと名前が載ってました。



なんとなく嬉しい。。。(笑)


さて、昨日は辻堂の映画館で映画を2本見てきました。
毎月10日も割引デイなので!(笑)

洋画とか気になる映画もあるんですが、昨日は2本ともアニメ!
スタジオ・ジブリの「レッド・タートル」と、「聲の形」

2本とも、今回を逃すと、もう見る機会がなくなりそうだったから・・・(苦笑)


で、2本ともすごく良かったです。


「レッド・タートル」は、絵も作品自体も全てにおいて質が高いです。
あの質は、逆に今の日本のアニメーションでは難しいでしょうね。
ラストシーンもぐっと来て、涙が出そうになりました。

ただ、セリフが一切なく(あーとかわーとか、声優さんの声の演技はあります)、無人島という一種の閉じた空間のみでの人生のお話。
正直、地味です。。。

すごく作品レベルは高いんだけど、興業的にヒットは難しいのかな・・・と・・・
事実、現在上映が8:50からの朝市1本だけという・・・

本当は劇場で見てほしい作品ですけど、よかったらいずれDVD等ででもごらんください。
それくらいお勧めできます。



「聲の形」も違った意味ですごく良かったです。
原作を知らなかったし、読んだことなかったけど、内容はすごく共感できたし、心を打つものがありました。

たまたま公開直前の特番を見て、行ってみようという気になりましたが、これも行ってみてよかった作品でした。

「いじめ」と「人間関係」というのがテーマなのかな?と思いますが、「これが正しい」「これが良い」という答えがあるわけでもなく、一人一人が受け止めて考えていかなきゃいけないんだ、と強く感じました。


特番の作曲者インタビューで「自宅のアップライトピアノの中にマイクを突っ込んで、色んな音を拾いました」というような発言がありました。
それも気になってた一つですが、実にステキでよい効果を出していました。

ドラマが切なくて、痛いシーンが多いんですが、そのピアノの音で優しく包まれて、「いいんだよ」と許された気持ちになります。



同じ高校生男女を主人公とした「君の名は。」とは全くタイプが違うし、こちらの方がどうしても地味(結局それか・・・苦笑)なので、今一かすんでしまっている印象もありますが、これも大勢にみてもらいたい作品ですね。

いずれ原作も読んで見たいと思います。


まだまだ日本のアニメは頑張れそうですね!!










久々に「もののけ姫」を見た

2015-11-13 | 映画
先日の「ジブリの大博覧会」で、「もののけ姫」という作品が久々に気になり、昨晩鑑賞しました。

改めてスゴイ作品だと思いましたね。

公開当時、「難しい」という批評があちこちで起きてましたが、今この時代に見返すと、それらが一つ一つ意味を持って改めて問いかけてくる感じです。

宮崎駿、恐るべし!
個人の脳みそで出来る世界観ではないと思いますよ!
天才ってスゴイ!!


折角なので英語版もあわせて鑑賞しました。

割とセリフが変更されているのにちょっと驚きました。

多分、その国の文化とか風習で、理解しやすい表現というのが変わるから、なのだろうと思いますが、
そういいながらも、字幕の説明の方が「なるほど」と分りやすい部分もあったりして、自分の日本人としてのアイデンティティを恥ずかしく思ったりもしました。。。(苦笑)

訳として面白かったのが、「たたり神」も「鬼」も「demon」と言われていたこと。

また、エニシの村において、アシタカのことを「プリンス・アシタカ」と言っていたこと。

「プリンス」という単語に一瞬「え?」とも思いましたが、よく考えてみたらグリムやアンデルセン童話などの「王子様、お姫様」もこういうことだから、外国人にとっても、日本人が西洋童話を理解することにおいても、良い表現なのかな?と思いました。



「もののけ姫」、スゴイです。。。





天空の蜂

2015-10-01 | 映画
1日、映画の日! ということで「天空の蜂」を観てきました。


原作小説は未読なので比較は出来ないけど、

見ごたえがあって面白かったです!


原発というタブーに挑戦。

的な謳い文句を聞いてましたが、

そもそも原発神話をここまでタブーにした日本国家そのものに問題を感じつつ、

一方本編では原発に対してあくまで中立の立場でドラマを展開するあたりに凄さを感じました。


しかもこの原作が20年前に発表されていた、というのが本当に驚きですね。


当時この本を読んだ人が、3.11以降に読み直したときにどのような印象の変化があったか、ぜひともそんな声も聞いてみたいです。
変化がなければそれはそれで・・・


展開がある程度パターン化されているきらいも感じつつ、それでも随所にクライマックス的盛り上がりがあり、音楽も十分に効果を挙げていて、一級のエンターテイメント作品になっていたと思います。


隣に座っていたおばさんが、随所で「ひっ」とか「はっ」とか反応してました。(^^)


それに、あれだけの内容を2時間ちょっとにまとめているのも好印象でした。


そのうち原作本も読んでみたいと思います。