おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

今更ですが「彼方のアストラ」

2019-05-11 | 
今日はバイクで走っていても暑かった。。。

さて、マンガとアニメは子供の頃からずっと好きですが、少年漫画コミックはさすがにあまり見なくなって久しいです。。。


そんな中本屋に平積みされていて知ったのがこのマンガ。
「彼方のアストラ」

(知っている人には今更な感じで申し訳ありませんが・・・)




ふーんと思ってその後ブックオフを何店舗か見て回るもほとんどのところで在庫無し。
ということは、これは本当に面白いに違いない!(笑)

更に5巻で完結、というのが最近の長編ばやりの中で潔くて気持ちいい。


ということで全巻買って読んでみました。



まず今、宇宙SFものって流行ってないのね。。。
たしかにそんな気はするわ。。。
(自虐的に紹介してあったので)



まあそれは置いておいて、


よく出来た作品でした!

少年少女のサバイバルをベースにサスペンスで脚色されていて、更には何重にもわたる伏線の張り巡らせ方が見事というほかないです。


おそらくサスペンスに重心を置いているので、サバイバルに関しては大分ゆるい印象もありますが・・・

それ以上に飽きさせないストーリー展開に、キャラクターの魅力的なやり取り。
気持ちのよい結末に一気に進む展開。

自分も創作が好きなので、多分に見習いたいし、更には多くの作家にも見習って欲しい。


すぐにまた見返したくなる当たりの作品でした。












鍵の掛かった男

2016-07-31 | 
早いもので今日で7月も終わり。
都知事選の投票日でもありますが、相変わらず投票率低いみたいですね。。。
皆さんリア充なんでしょうね。。。

それはさておき、久々に読書の話。

有栖川有栖さんの「鍵の掛かった男」というミステリー小説を読みました。

きっかけは単純、友人が「この本にのこぎり奏者が出てくるよ~」と教えてくれたからでした。(笑)
当然(?)その時にはどのような本なのか全く知らず、図書館で予約しました。

2ヶ月くらい待って案内が届きました。
見たら昨年の10月に発行されたばかりの本なので、単純に順番待ちだったようです。きっと今も順番を待っている人がいるんだろうな・・・



本はたまに読みますが、基本新書系や体験ものが多いので、物語、特にミステリーはあまり読みません。

それでもこの本は変わっていて面白かったですね。


ホテル住まいをしていた謎多き老人。その彼がある日自室で首吊りという形で発見される。

検視の結果自殺と判定されるが、親しい知人が「そんなはずはない」、と主人公有栖川有栖に操作を依頼する。

そんな感じで物語がスタートします。


被験者の身元、正体をひたすら探っていく、その中で常に「自殺か、他殺か?」という疑問を天秤にかけていくのですけど、それと犯人探しはまた別の話。


クライマックスで、ドドドッと隠し手を出していって結論に及ぶわけですが、後味が悪くなるわけでもなく、色んな意味で面白い小説だな、と思いました。


自分にとって肝心の、のこぎり奏者ですが、意外に登場回数も多く、事件と直接関係するわけでもありませんでしたが、音という意味も加え華を添えるという意味では、物語の中心に結構絡んできていて、興味深く読みました。

あとがきでモデルの名前を知って、なんとなく「なるほど~」(笑)


ともあれ、「お笑い」とは無縁に「表現力を備えた美しい(音色の)楽器」であること紹介してくれたことに全くの外野ながら感謝した次第です。。。


よかったらご一読ください。





羊と鋼の森

2016-04-21 | 
父からのメールで、この本の存在を知りました。
ついで友人からもお知らせメールが・・・

現在買いためた本が多数あり、最初は後回しにと思ったのですが、内容が調律師のお話だと知り本屋で購入、すぐに読み始めました。


「本屋大賞」の本を読むのは、「舟を編む」以来の2冊目です。
なんだか両方ともマニアックな仕事のお話だな~・・・(笑)
そして両方に共通しているのが、暖かい文体でいやな人が登場しないこと!



自分が調律師であり、お客さんとの会話のネタになれば、というのが読み始めるきっかけの一つでもありましたから、どうしても技術的な部分に最初は目が行ってしまいました。

でも、作者は調律師ではないし、読者の多くも調律師ではありません。他の職業を題材にしても同じでしょうね。
つまり、そういう読み進め方は面白くないし、正しくない。

素直に主人公の成長のさまを楽しんで読みました。



文体が暖かくて瑞々しい。心地よくさらさらと読めます。

一方で、シーンの区切りがなく連続して書かれているので、時系列というか「間」が分かりにくかったです。同じシーンの続きかと思ったら、全然違う日時、場所に飛んでいたり、と言うことが多く、主人公の費やした時間が分かりにくい。。。

加えて主人公の顔がずっと見えませんでした。

他の登場人物は、個性がはっきり書かれていて、すぐにどんな人なのか画が浮かぶんですが、主人公の外村君に限っては、調律の仕事は迷いなく選んだけど、自分の生き方や目指す方向の視点がなかなかハッキリ打ち出せないのでずっと「顔なし」くん状態で読み進めていました。

とはいえ、それが不快であったわけでもありません。
「悩み」「ジレンマ」「願望」はものすごく共感できたので、「うんうんそうだよな、がんばれ~。オレもがんばらなきゃな~」などと思いながら読んでいました。

終盤になって自分(外村君)の思いがハッキリと集約されたとき、パァッと彼の顔が浮かんできました!


読後感もすごく爽やかで、大賞も納得です。(他の本を読んでないので比較はできませんが・苦笑)





技術面でいうと、実際の調律師からの感想は批判的で厳しいものが多いようですが、確かに「え、?」と思うところがないでもないですが、目指している方向は間違ってないと思うし、心構えとしてはすごく同調しますし自分も背中を押される気持ちです。

ただ、本当に書かれているとおりの技術力を彼ら(作中の調律師たち)が持っていたら、見習いの戸村君を含め相当ハイレベルな会社ですね!(^^)


彼らを見習って、喜ばれる調律を今後も心がけていきたいと思います。









ましろのおと

2015-08-18 | 
昨日の突風(竜巻)ニュースには驚きました。

地元六会で起こったというのに加えて、実はその被害の出る直前まで、その近所のブックオフに居りました。(苦笑)
すごい土砂降りで参りましたが、少なくとも被害にあわずに良かったです。。。


さて、最近は「漫画大好きモード」が復活しております。(^^;)
ブックオフにいたのも、漫画を探すため。。。


それが、羅川真里茂さんの「ましろのおと」



津軽三味線を題材にした漫画です。


タイトルを知ったのは昨年くらいでしょうか?
たしか「この漫画がすごい」だかなんだか、とにかく「受賞をした」という情報をどっかの雑誌で見て「ふーん」と思ったのでした。

ウィキペディアで見たら
「全国書店員が選んだおすすめコミック2011」、9位。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」、6位。
だそうです。



で、それは一旦忘れていて、たまたまブックオフで目に入って立ち読みしたところ、

これが面白かった!


津軽三味線の太棹の世界なんざ、連載当初の「のだめカンタービレ」のクラシック世界よりマニアック!

しかも、主人公雪(せつ)くんの成長にあわせて、舞台もどんどん切り替わっていく。


正直、読者を選ぶ漫画だな~ と思いました。


無名の名人であるじっちゃんが亡くなって、音を見失った主人公澤村雪が東京に出るところから始まる。

たまたま出会った芸能界入りを目指す立樹ユナのところに住み込みをさせてもらい、その彼氏とバンドメンバーとぶつかりながら、バンドの前座としてデビューをする。

突然母梅子によって学校に途中入学し、津軽三味線愛好会に入り「松吾郎杯」に出場。

3位という結果で初めて「くやしい」気持ちを知る。(それまではコンクール等には一切興味を持っていなかった)そして学校を辞めて(!)民謡居酒屋「竹の華」に入る・・・


それまでのキャラクターも時々登場しますが、舞台が変わるたびにキャラも世界観もガラッと変わります。

正直おどろきです。。。



またぶっ飛んだキャラクターが多いのも特徴的ですが、

「三味線で生きる」

というめっちゃシンプルで難しいテーマをきちんと丁寧に描き出しているところにすごく好感が持てます。


ちょっと北崎拓の絵に似てるところもまた良し。(個人的趣味・笑)



冒頭のブックオフでは、これの13巻を探しにいったんですが、在庫なく、

代わりにCD付きの5巻がありまして、そちらを購入しました。


CDの内容は、それまで漫画の中で出てきた演奏を入れたもの。


津軽だけじゃなく民謡全体ですが、まだ明るくないので、こういうテキストは大いに助かります。(苦笑)

聞いてみたら実際良かった。思ってた以上に。(^^)



どうやら今月14巻も発売されたそうで、ますます楽しみです♪








漫画を描きました

2015-07-16 | 
台風が心配ですね。

うちの周りでは、降ったりやんだりといった天気です。



さて、唐突ですが、最近漫画を描きました。

なにかというと、今年知り合った鍼治療の先生の紹介漫画です。



3月くらいに「作ってみようか」という話になり、今週ようやく完成本が届きました。





お互い初めての作業となり、「どうしようか?」と悩んでる時間(特に先生(苦笑))が長く、随分と時間がかかってしまいました。。。(^_^;)


でもどうにかこうにか形になって、ホッとしています。


12ページの小冊子(非売品)ですが、我ながらなかなかの出来だと思いますよ!(^_^)



早速ホームページにもアップしました。

ご興味があったらごらんください。

http://members3.jcom.home.ne.jp/musicalsaw/ynsa.html


読んでいただければ分ると思いますが、この先生も面白い人で、
頭に鍼を刺す。という治療を行っています。


そして、またそれが即効性があり、難病にも効くということで、遠方からも患者さんが通っています。

http://ynsa-fujisawa-soutai.com/


お医者に行っても治らないという悩みをお持ちの方、一度相談してみるといいと思いますよ(^^)



さて、漫画に話を戻しますが、

実はこれ数年前に買った「コミックスタジオ」というソフトで製作しました。


元々描くのは好きなんですが、コレといった目標がないとなかなか着手しない上に、使い方がよく分らずそれまで放置してました。もったいない。。。(^_^;)


今回、こういう話が持ち上がったお陰でなんとか取り組むことが出来て、使い方も徐々に分ってきました。(^_^)


折角なので、今後も色々描いていきたいと思っています。

自分も描いてほしい、という方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください(^o^)

ご依頼もお待ちしてま~す♪