おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

縄文土器の野焼き会に行ってきました

2015-11-17 | お出かけ
昨日、七沢森林公園で、縄文土器の野焼き会があり、その見学に行ってきました。



本当は日曜日予定だったのですが、雨天のため1日延期。

ただ、当日よりも、前日の雨の方が、薪、地面ともに水を含んでしまうのでよくない。と聞いていたので、果たして昨日、本当にやるのか?と半信半疑で向かいます。



七沢森林公園がまた広くて、キレイに整備されているものの案内が分りにくい。
ますます不安になりながらも歩くこと10分強。

どうやらあそこです。


十数人の方が作業、せっせと焼き物を並べていました。



力作ぞろいで、しかも大量!





一番外側にも、「土器を置くつもりで」という指導のものとレンガを並べていました。これは火の通りをよくする為です。



生徒さんたちにも、ベテランもいれば初心者の方もいらっしゃいます。

野焼きがどんなものか分らない僕にとっても、こういう説明は理解する上でとてもありがたいですね。


以下手順

まず土器の外側に、土台となる大きめの木材を並べます。


次に、それに斜めに立てかけるように、眺めの薪を置いていきます。


そして、その隙間に燃えやすい小枝や葉っぱをつめます。



それから、みんなでお神酒で献杯!
(勿論僕も参加しました)

そしてお神酒を指導者の伊福部先生が要所に撒いていきます。


そうして着火。


写真では陰になってますが、生徒さんのお孫さんが一緒に着火を行いました。(顔が隠れていてちょうどよかったですね・笑)


実はここからしばらくが大変でした。


というのも、最初に書いたように、薪がみんな濡れてしまっているためになかなか火がつかない。
点いても燃え広がらない。

過去最悪の条件だったようです。


それでも、皆さんの頑張りもあって、徐々に火も点いてきました。
それとともに、徐々に薪を内側へ内側へと並べていきます。



遠景



まあ、見学ということで行ったんですが、何もしないで眺めているのはどうにも心苦しくて、薪運びなどのお手伝いをしました。


この野焼きは、年に2回行っているそうです。



湿っていた大きな薪も、気がつけば燃え始めています。






条例的に焚き火が禁止されてから、こういう経験もなくなってましたので、火の熱さというものを久々に改めて実感しました。

途中から薪くべにも参加しましたが、とにかく近寄るのが難儀。

まずおでこ、そして頬がやけどするんじゃないか?と思うくらい熱いです。

その証拠(?)に、ふと足元を見たら、靴が一部溶けて焦げてました。



顔の熱さよけに、バイクのヘルメットは有効かと思ったんですが、伊福部先生に「ヘルメットが溶けるかもよ」と言われてやめました。
本当に溶けていたかもしれません。。。やめてよかった。。。(^_^;)


だいぶ野焼きらしくなってきました。


それでも普段より全然火力も弱く、また普段より2時間くらい時間がかかってようやくここまできた、という状態らしいです。


ちなみに、「縄文土器は火力が弱くて800℃くらいの熱で焼いている」と習いましたが、伊福部先生によると、実際は1000℃を超えていたそうです。

この野焼きでも、炎が黄色くなれば1000℃になってるそうですが、残念ながら今回の野焼きでは800℃くらいだったようです。


周囲の土器がある程度焼けて硬くなったら、次第に土器にかぶさるように長い薪を渡していきます。








乾いていれば、3メートルくらいの火柱が上がるそうです。
相当熱いだろうけど、見たかったな・・・


多分もっと焼いていたかったと思いますが、公園との約束もあり、日暮れを合図にトタンを被せていきます。






これで一晩蒸し焼き(?)にして、朝の4時ごろにはがして冷まします。

なので、何人かは公園に泊まりこんで番をします。

そして10時ごろにお返しをする。という段取りだそうです。


この前の日にも土器の下にトタンを敷いて、レンガを空焼き(水分を飛ばす)ということをしていたので、この野焼きには3日かかっています。

なかなか大変な行事ですね。
しかも後片付けがまた大変そう。。。(^_^;)


おそらく今頃はお返しされた頃じゃないでしょうか。


今回は悪条件の下での野焼きとなりましたが、無事に作品が焼きあがったことを期待します。


今度は、条件のよい時にもう一度参加してみたいですね。

それでも、未だに顔がほてってます。。。(笑)






久々に「もののけ姫」を見た

2015-11-13 | 映画
先日の「ジブリの大博覧会」で、「もののけ姫」という作品が久々に気になり、昨晩鑑賞しました。

改めてスゴイ作品だと思いましたね。

公開当時、「難しい」という批評があちこちで起きてましたが、今この時代に見返すと、それらが一つ一つ意味を持って改めて問いかけてくる感じです。

宮崎駿、恐るべし!
個人の脳みそで出来る世界観ではないと思いますよ!
天才ってスゴイ!!


折角なので英語版もあわせて鑑賞しました。

割とセリフが変更されているのにちょっと驚きました。

多分、その国の文化とか風習で、理解しやすい表現というのが変わるから、なのだろうと思いますが、
そういいながらも、字幕の説明の方が「なるほど」と分りやすい部分もあったりして、自分の日本人としてのアイデンティティを恥ずかしく思ったりもしました。。。(苦笑)

訳として面白かったのが、「たたり神」も「鬼」も「demon」と言われていたこと。

また、エニシの村において、アシタカのことを「プリンス・アシタカ」と言っていたこと。

「プリンス」という単語に一瞬「え?」とも思いましたが、よく考えてみたらグリムやアンデルセン童話などの「王子様、お姫様」もこういうことだから、外国人にとっても、日本人が西洋童話を理解することにおいても、良い表現なのかな?と思いました。



「もののけ姫」、スゴイです。。。





愛知県に行ってきた♪

2015-11-09 | お出かけ
先週の水、木と二日間、車を運転して愛知県へ行ってきました。

お目当ては3つ。

・ピアノの巻き線でお世話になっている工房へ訪ねること。

・愛・地球博記念公園にて開催された「ジブリ大・博覧会」を見ること。

・愛知で活動している、のこぎりサークルを訪ねること。


実は一番はピアノ工房を訪ねることだったんですが、地図で確認したらジブリ博の会場と目と鼻の先!
これは抱き合わせねば!!(笑)ということで行程を考えました。

更に、そういえばのこぎりのサークルもあったな、と。
こちらはHP上でのみリンクで長年繋がっているんですが、実際にお会いしたことはなかったので、挨拶だけでも出来ればと思い連絡を入れました。

すると、平日にもかかわらず、臨時の練習会を組んだのでそちらに。というお返事が。
これはもう行くしかないですよね!


ピアノ工房とのこぎりサークルはともに素敵な出会いでした。

この2つだけでも訪ねてよかったです!


工房の愛犬、ハナちゃん♪

工房の様子は別のブログに書きました
http://ameblo.jp/onrakukan/entry-12093622314.html
ので、こちらでは翌日の公園の様子を。。



愛・地球博記念公園、通称モリコロパーク。初めて行きましたが、まずその広さに驚きました。

平日だからガラガラだろうと思っていたら、続々と駐車場に車が入っていきます。
10時過ぎに入りましたが、もう結構な数が停まっていました。


お目当ての「ジブリ大博覧会」ですが、「思い出のマーニー×種田陽平展」も同時にやっていて、嬉しい併設です!

当日券を買って、まず「思い出のマーニー展」に入りました。




結構な人ごみです!

でも近くを歩いていた女性が「空いていて良かったわね~」などと話していたので、休日だったら、、、と考えると恐ろしいですね。。。(苦笑)

背景美術が主役の展示ですが、そのこだわり方を分りやすく解説していて、更にそれを体現するための縮尺模型に加え実物大セットも作りこんでいて、かなりの見ごたえでした!

サイロの中などは、実物大でありながら、上へ続く階段に思い切りパースが付いていたり(でも不自然にならないよう計算されてます)、様々な工夫が凝らされていて、これだけで十分な見ごたえでした!

2つの会場を見て1,000円というチケットでしたが、こちらだけでもう十分それ以上に堪能しました。


実は、今また原画のお仕事をやっている最中なので、普段の「ただのアニメファン」のときよりも刺激が大きいですね。(笑)


外に出てもう一つの「大博覧会」へ移動します。


園内には、汽車を模った移動車両が走っています。カワイイ♪



こういう乗り物に乗っているのは、小さいお子さん、というイメージですが、

横切るときに見てみたら、

全員、ジジババジジババジジババ・・・    
                    m(_ _)m
   


さて、もう一つの会場


こちらは、ジブリ映画を公開するに当たって、いかに宣伝を打ったか!を展示するというちょっと珍しい企画です。

正直それほど期待もしてなかったんですね。(苦笑)


しかし、入ってすぐに圧倒されたのが、その展示枚数の数!

壁を埋め尽くすほどのポスターに原画に、デザイン画にやり取りのファックスまで・・・

「ナウシカからマーニーまで」ということで、全作品の宣伝ポスターやポスター原画が張り出されていましたが、原画やラフデザインが見られたのは貴重でした。

まさかポスターサイズのセル原画が描かれていたとは思いませんでした!

それと作品コピーを決める際の糸井さんと鈴木さんのやりとり(文章展示)なども興味深く拝見しました。


中でも、ジブリ作品の宣伝に対する大きな転機が「もののけ姫」だったようで、そこの量とこだわりも凄くて見ごたえありましたね~。

久々に「もののけ姫」も観たくなりました。(^^)


もうこれだけで十分におなかいっぱいです!


園内には「さつきとメイの家」もあって、そこを目指しつつのんびり散策もしました。

中へは時間と人数を区切っての有料観覧になっていて、気がついたときは既に当日チケット完売でした。
すごい人気ですね。

ただ、チケット売り場の前でシステムがどうなっているのか見ていたら、
すぐ横にいたカップルの女性が「平日でも予約しないとダメなのね~」
という言葉に対して、女性がスッと寄ってきて
「入りたいの?じゃああげる。あまってるから」
とチケットを2枚手渡しました。
勿論カップルは大喜びです。
良い瞬間を見られたな~(^^)

さて、チケットのない人は展望塔からの観覧です。



どちらかというと、森の中の隠れ家、って感じですが(笑)、とても良い雰囲気ですね。

ここからの眺めだけでも十分に堪能しましたよ。



その他ですが、まず花がキレイで素晴らしい!

そこかしこに従業員の方がいて、細かく手入れをしています。


所によっては紅葉も楽しめました。







植物が好きな人だったら、1年中楽しめますね。


また県内の小中学生による、プランターの寄せ植えもあって、これも可愛らしくてよかったですよ。


サイコーの秋晴れの下、

ああ、親しい仲間と一緒だったらもっと楽しいだろうな・・・(笑)

なども思いながら、それでも十分に満喫しました。


その後スーパーでパックのお寿司を買って腹ごなし。

これで298円。安い!


そして帰路に付くわけですが、桐朋で知り合った沼津の調律師さんに連絡を入れてみる。

会ってくれるということになって、ドトールでコーヒーを飲みながら久しぶりの再会に会話もはずみました。
気がつけば3時間くらい話してた!(笑)


終始充実した旅となりました。(^^)


皆さん、ありがとうございます!