おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

ギブン9話

2019-09-14 | テレビ
毎週木曜日深夜に放映しているアニメ「ギブン」。昨夜は10話でした。。。

というわけで相変わらずスイマセン、先週の回の話です。

というのも再び原画で参加していたのでした。

担当したのは、主人公たちがライブで演奏するその演奏の頭から数カット、+α


なんでそんなところを選んだのか?というと、他の場所は割りと動きの演技が繊細で、そもそもちゃんと修行をしていない自分としてはちょっと荷が重く感じたんです。
で、演奏シーンについては、ミュージシャンが実際に演奏した映像があり、それをキャプチャーしたデータがある、ということでぶっちゃけ言うと「模写すればよい!」だったんです。(これが間違いだったんですが)

加えて+αというのは、同ポジが2箇所出てくるので「そちらも担当していただけますか?」という依頼でありましたが、ギタリストとベーシストの上半身演奏カットですが過去例(多分古い)で考えると「止めだろうな」と思い軽く引き受けたら、実はフルアニメーションなみに動き続けているという。。。(爆)

とにかくえらい大変でした。



多分問題ないと思うから書いてしまいますが、ライブシーン(少なくとも自分が担当したところ)は背景と人物レイアウトが最初からCGで作られてました。
なのでレイアウト原画というよりはキャラの起こしなおしといった印象でしたね。
客席で見ている友人達もCG人形で配置が決まっていました。

更に言うと、客席全体もどういう風にお客さんが立っているか男女指定でありました!
ただしそれはあくまで引きでの説明のみ。

なので下のカットですが、ステージ上の演奏メンバー及び楽器はフルCGです。
が一方でお客さんはすべて手描き!


どこに立っているかの人形指定はありましたが、何故かこちらは男女分けがされていません。なのでまず指定用紙と見比べて男女を区別するところから始めましたが、これだけで1時間以上は使ったでしょうね。。。(^^;)

更に同ポジが後半出てきまして、こちらは「何人かが手を振り上げて盛り上がってる」ということでどの辺の手を上げようかな?と悩み


考えながらレイヤーを重ねたら、なんとFセル(6段)になってしまいました。お客さんだけで!昔のセルアニメだったらありえない段です。。。

ちなみに下のカットも同じ要領。


ステージ上のミュージシャン及び楽器はCGで客だけ手描き。こっちも4枚重ねになりました。


が、


写真を撮るので静止してみたら(うすうす感じてはいましたが)全く違うと言っていいくらい描き直しされていました。

まあ、他にもお客さんが映るカットが沢山あるので作画監督さんがすり合わせなきゃいけないから当然といえば当然なんですが、すごく大変だったと思います。。。


そう思いながら見返してみると「よくリテイクにならなかったなぁ・・・」とひしひし(苦笑)


そんな中いい感じに出来上がっていたカット。


演奏の後半なので「汗を描いてください」と言われて、適当に散らしてみましたがとても良い感じに仕上がってました。
作監さん、動画さんありがとう!
僕が散らしたのは1回だったんですが、画面上ではなんと2回に増えてました。



今回唯一レイアウトから描いたカット


友人のドラマーにモデルになってもらい持ち方と雰囲気を写真に撮らせてもらって望みました。
が、もっと俯瞰から撮ってしまったので目線あわせが結構大変だった。マヌケです。。。



そのようなわけで、今回はめちゃめちゃ大変だったんですが、なんかあっという間、一瞬の内に流れ去ってしまった。。。














『ギブン』4話

2019-08-02 | テレビ
自分が参加した『ギブン』4話が昨晩放送されました。

リアルタイムでは見ないで、録画して朝見ました。

で、担当したシーン、
それなりに修正が入っていることに気が付いたし、動画としてなんだかぎこちない印象が。
原画を提出した後は一切かかわってませんが、やはり自分の下手さも影響してるんだろうな~と反省しきり。。。

で、ドキドキのエンディングを見たら、何故か自分の名前が最初にクレジットされてました!



どういう基準で順番を選んでいるんだろう???

なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいましたが、

実は後続話数も今引き受けているところなので、せめて出来る限りの良い仕事をして報いたいと思います。


BL作品ということですが、ふんわりとして親しみやすく観やすい作品になってます。

応援よろしくお願いします!











久々にアニメのお仕事

2019-07-31 | テレビ
28日の日曜日は、半年に1回の「ワンダーフェスティバル」に行ってきました。
今回はカメラを忘れずに持っていって、それなりに撮りましたが、整理がついてないので投稿はまたそのうちに・・・(^^;)


で、今回は久々にアニメのお仕事をさせていただいたのでそのご報告。


毎週木曜深夜にフジテレビ系のノイタミナ枠でやっている『ギブン』という作品。
その4話に原画で参加しました。

明日の回がそれです!

先週の予告編で自分が担当したところが使われましたので紹介しますね。








主役の二人が楽器屋の試奏室でエフェクターを試すというシーンです。

10カットほどですが、チェックいただけましたら幸いです。
ちなみにどんな風に仕上がっているのか自分も分かりません。(笑)


お楽しみに~♪












ちょっとだけ裏話

2017-09-28 | テレビ
さる9月16日に放映された「嵐にしやがれ」の撮影のときのお話しです。

前にも書いたように関西に住むのこぎり仲間から紹介をいただき出演となりました。
とはいえ、収録の数日前の打診で、収録日の午前中は既に調律の仕事が入っておりました。
が、お客さまに連絡をして、快く日程変更に応じてくださいました。ありがたや。。。



先に自分の地元へ制作スタッフさんが打ち合わせに来ました。
カラオケボックスにて実際にのこぎりで音を出しながらあーだこーだ。。。

最初スタッフさんからは「荒城の月」の提案がありましたが、暗いし重いし、という理由でやめましょうと進言。
僕のほうからは、日テレ番組と言うこともあるのでトトロの「さんぽ」を提案したのですが、ロケ現場がチャペルということでディレクターさんの意見で「結婚行進曲」が採用となりました。

早くて難しいと思われるでしょうけど(ま、実際に難しいんですが)、リズムとテンポ感があるのでそこに乗ってしまえば逆にごまかせるというかなんとか聞ける状態になりやすいんですよね。「荒城の月」より。

打ち合わせのときもディレクターさんはじめ、何人かに実際に「結婚行進曲」を試してもらってどの程度できるか検証しました。
そこでもそれなりに雰囲気が出たので決定となりましたが、やはり本番の2人はスゴイですよ!


チャペル正面入り口のエントランスが、最後にテーブルクロス引きをやった会場でした。



ちょっとピンボケになってしまってますが、向かって右奥の階段下が対戦相手を見る観覧(審査)席になってました。
ちなみに僕らはその手前の通路から覗くように見物してました。(笑)



撮影順序は、手品、のこぎり、テーブルクロスと放映順通りです。

スタッフや松潤さんたちは朝からの入りでしたが、自分は午後からの撮影だったので昼までに来ればよい、というお話で、時間に間に合うように向かってました。

ところが伴奏をしてくれた榎本さんはなんと朝一で来るように言われ、ずっと控え室で待機していたそうです。お気の毒に。。。
ちなみにこの榎本さんとは数年前まで何度か一緒に演奏をしたことがありました。
その後連絡を取ってませんでしたが、今回本当に偶然に再会とご一緒、ということになりました。
偶然っておそろしいというか世間って狭いっていうか・・・
でも、お陰でのこぎりの伴奏を分かってる人だったので打ち合わせもすごくやりやすかったです。

それでも収録まで1時間以上あったので、リハというか確認を結構しっかり出来ました。



最初にお2人と会って練習をしたのが礼拝堂の前のエントランス。



この時は晴れてましたが、この後撮影中にスゴイ土砂降りに。。。!
すごく天候不安定な1日でした。
ちなみに帰りにはまた上がってました。良かった良かった。


そして決戦の場の礼拝堂。



向かって右側の汚いのこぎりが普段僕の使ってるもの。
中央と左がお2人に貸し出したもので、いずれも自分の私物を使いました。
1本は売り物用のストックでもう1本は実験用。
だけど両方実験用になりそうだな。。。



「モヤモヤさまーず」のときも怒涛のごとく撮影が始まり、記念撮影も挨拶もないまま撤収していきましたが、今回も似た感じでした。

カメラが回る直前でお2人が入ってきて、すぐにスタート。
リハというようなものはありませんし、僕の見本演奏も1発録りです。

30~40分の練習の後対決、という段取りですが、さすがに初心者にその時間の練習は厳しく、途中なんとなく歓談タイムになりました。

そこでマットくんがピアノ演奏を披露して、嵐の曲を演奏。それに松潤がなんとなくですがのこぎりで合わせて、なんて一幕もありその一連もかなり面白かったです。
ざっくりカットがもったいないですね。


ちなみにのこぎり演奏対決の本番は、マットくんが専攻でした。
でも番組の盛り上げ上そこは逆になってましたね。


対決企画始まって以来初の松潤3連敗ということで撮影終了時はそこを大きくクローズアップしてるように見えましたが、現場と放送の差というものをそこでも見た気がします。


あと、マットくんの演奏は、ものすごくピアニシモで繊細だけど鳴らせていないな~という演奏でした。
ところが流れた音を聴くと、打撃音が無くすごくキレイな音の出し方になってました。
一方見本である自分の演奏に「バチッ」という打撃音が混じり、生と録音の印象の違いをテレビを見ながら思い知りました。

そんなところも勉強になった1日でした。

















夏目友人帳

2017-05-04 | テレビ
現在放映されているアニメ「夏目友人帳陸」、もう先週の回になってしまいましたがその第3話に原画で参加しました。

ここの制作会社さんは「デュラララ!!2」からのお付き合いで、本当に久々に依頼をいただきました。

僕の方も最初の頃は舞い上がってワクワク感が勝っていましたが、さすがに最近はそういう気持ちは引っ込みましたね…(^_^;)

実はやはり現在放映中の「神撃のバハムート」でも原画を描かせてもらいましたが(11話なのでこれから放送)、こっちで大変さを十分に実感してしまいました。(汗)

そしてどの作品だからとか関係なく、チェックの少ない原画を、そして出来ることなら何か特徴的な絵を描きたいと欲を出してます。おこがましいのは十分承知してますけどね…

今回の「夏目友人帳」では友人2人の屋根裏のシーンを担当しました。
思ってた以上に真っ暗なシーンになっていたので自分でもよく分からない状態ですが(苦笑)
一応演出家さんと作画監督さんの的確なチェックはいただいてます。

もし次回またお話をいただけたら、もっと良い仕事が出来るように頑張りたいと思います。

ただ最近は調律も忙しくなってきたので、お互いに難しいかな、と思ったりもしてますが、、σ(^_^;