我が住む団地から西鉄五条駅までは、さほど遠くはない。駅まで徒歩10分というところ かだがシニアの住民には16、7分、それに団地入り口あたりからの坂道は、僅かの距離とはいえ、帰り道だとかなり負担になる。
「バスがあったらいいねえ」長い間の念願だった。だが、駅との距離、道幅などの問題もあっ てなかなか実現しなかったが、市とこの周辺の地区でのバス設置検討委員会(正式名ではないかもしれない)が回を重ねて、やっと今年2月2日バスが走り出した。我が地区のH区長さんも頑張ってくれた。
【地域サポートカー まほろば号 XXX地域線】 月・水・金の週に三日。往路5便・復路6便。今は乗客数など調査しながら、採算上の検討がなされているテストの期間。片道150円。10人乗り(運転手含む)ワンボックスカー。もしそれ以上の人数になる場合は、Dタクシーに連絡。伴走してくれる。
ネーミング【まほろば号】はすでに市内を走っているコミュニティバスの名前と一緒で【太宰府政庁など歴史のある”まほろばの里”という意味からだろう。まほろば(まはらばとも)は古代の言葉で”素晴らしいところ”の意味がある。
天照大神の弟神とされる倭(やまと)建命が詠まれたという和歌がある。
倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし
車体に描かれたピンクの梅の花は太宰府市のシンボルの花(天満宮道真公の『東風吹かば~』の和歌から)が優しく可愛い感じを与えている。
私は歩くかあるいはご隠居さんの車に”助手席の女”(車の免許なしなのだ)となることが多いが、将来【ご隠居さんが車に乗れない年齢】になった時のことを考えると、出来るだけこのバスを利用しないといけないなと思うのだが、ついつい歩いたり車利用したりしてしまう。
昨日久しぶりに乗った。シニアにも乗り降りしやすいなだらかな乗降口。内部も手すり(柔らかい感触)シートもなかなか良い。この日のバスは満員と言っても10人乗り。顔見知りの町内の方達も。短い乗車距離の間も笑顔でお喋り。バス利用レギュラーのYさんご夫婦は、ご主人が酸素使用しておいでなので、病院通いにも助かるし、本の好きなご主人は市立図書館でゆっくり過ごすのが楽しいと、利用なさっているそうだ。運転手サンの笑顔も優しい。
天候の悪い日、買い物をして重い荷物を抱えた日、病院通い、このバスは地域住民にとって何よりのもの。これからもずっと走り続けてくれることを、心から願っている。
私もこれからは、もっと利用しよう!いずれはお世話になるのだから。将来のためにこのバス路線確保しなければ!