杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・NHKの放送へ 「原子力ムラ」の 露骨な巻き返し

2012-01-29 10:33:14 | 原発問題
メディア関連のMLでの重要な話題で、拡散希望のもの。
ご紹介します。

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NHKの放送へ 「原子力ムラ」の 露骨な巻き返しが起こっています。

背景を簡単に解説。

去年12月28日(水)午後10時55分~11時25分に放送された
NHK総合TV『追跡!真相ファイル』で「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」と題し
ICRPを真っ向から批判する番組が放送されました。

番組は、今、来日中のトンデル博士(スウエーデン)などの研究論文などを下敷きに、
ICRPが放射線被ばくを過小に評価していることなどを扱い、大きな反響を呼びました。
(ご覧になってない方はまず、こちらをご覧ください。)
★ http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8

ところが、まさに原子力ムラのそうそうたるメンツが
「多く国民の放射線恐怖症をいたずらに煽っている」と批判。
NHKに要望書を提出したというわけです。
★ http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf
要望書を提出した主体の事務局は、日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会

今、低線量被曝などの問題に取り組んでいる市民は、NHKの制作者が
つぶされてしまうのではないかと心配。



NHKに逆に応援電話をしている段階。
放送での 再放送の要望を出すことも、支援の1つです。

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●見てない方へ(解像度低い)
→ http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8
●原子力村からの抗議・改変要求
→ ttp://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf


       記
NHKへの電話→0570-066-066
NHKへの書き込み→ http://www.nhk.or.jp/css/index.html

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6 コメント

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「反原発」ムラの露骨な巻き返し (鉄甲機)
2012-01-29 23:40:27
 番組と、日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会の抗議・要望書とを見る限り、残念ながら抗議・要望書の方に理があると判断せざるを得ませんね。

 30分の放送枠があるとは言え、データ関係をかなり端折った結果ツッコミどころを満載というのは、あまり褒められたものではありません。

 多くの国民が「何を信じていいのか分からない」「根拠がほしい」と感じており、「政府の発表は信用できない」と思っているところに、演出つきで政府発表の根拠であるICRPへの疑惑をかき立てる番組作れば、そりゃあ「多く国民の放射線恐怖症をいたずらに煽っている」と言われるでしょうよ。

 内部被曝・低線量被曝による被害についてはあまりデータが無い。おまけに欧米と日本では地理的条件や生活習慣が異なる上に、旧ソ連時代のデータには信頼がおけない。
 脱原発派の私としては、「反原発ムラ」の方々は「原子力ムラ」だ「改変要求」だとレッテル貼ってヒステリー起こすよりも、抗議・要望書の批判を完膚なきまでに論破できるデータを集めて発表する方が効果的だと思いますがね。

 折りしもツィッターならぬデマッターで「白血病発症率7倍」だの「原発近くでボランティア活動をしていた人が急性白血病で死亡」だのがばらまかれ、「チェルノブイリ事故の影響でベラルーシの新生児85%は障碍児」と煽る映画が公開される昨今、「自分たちが信じている放射能=悪のデータを政府は出せ」と言わんばかりの番組づくりは、結局日本人のリスク管理意識をダメにし、被災地への差別意識を助長するだけになるのではと危惧するものです。

 ついでに言えば、ガン発症の引き金を引く大きな要因がストレス。悪い情報だけを集めて信じ込み、安心できる情報を「原子力ムラの陰謀」と忌避し、ストレスため込めるだけため込んでガンになるのなら、それは自g(自粛
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転送させて戴きました。 (林 俊成)
2012-01-30 00:45:16
重要な情報、有り難う御座います。「子どもを放射線から守る会・千葉」のMLに転送させて戴きました。
返信する
再放送をお願いしましょう (山本 健)
2012-01-30 14:00:54
番組をみて、よくやったと思いました。再放送してほしいと思います。要するにICRPもIRAも中立の立場ではないということです。日本の政府がいい加減な基準を作ったり、チエルノブイリで根拠のない安全基準を作り、これをたびたび変更したり、チエルノブイリでいえば強制避難地域に住民を住まわせていることが信じられません。日本はロシアより国民を大事にしない国だと気づき、唖然としています。放射能がまだ出続けているのに、収束宣言をして、除染などと理論的に矛盾しています。このような収束宣言はニューヨークタイムスを初めとして世界中から笑われています。除染は放射能の排出が止まってからしないと意味がありません。しかも、除染した放射能は消える訳ではなりません。
またストレステストについても、審査される人と審査する人が一体となっている日本の仕組みを変えてほしいと思います。ストレステストを審査する保安院のメンバーが、原子力業界から合計3000万円以上の寄付を受けていたり、
その承認の可否を行う原子力安全委員会も、班目委員長を含む24人が、原子力関連企業合計8500万円もの寄付を受けていたことが朝日新聞で報じられました。NHKの番組に抗議したメンバーは、番組にケチをつけるより、このようなヤラセ審査や根拠のない収束宣言を是正するように抗議すべきだと思います。ちなみに、鉄甲機さんは脱原発と称する推進派と思います。(まあ、そんなことは読んだ人はわかると思いますが)
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訂正 (山本健)
2012-01-30 18:14:00
一部訂正します。1行目末尾~2行目の「チエルノブイリで根拠のない安全基準を作り、」という箇所は、削除し忘れた意味のない文章なので、削除して読んで下さい。
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>山本健さま (鉄甲機)
2012-01-30 18:57:17
 「脱原発と称する推進派」なんて言われたのは久しぶり。(笑
 て言うか、広瀬隆氏の「危険な話」をボロカスに批判して以来、二十年は言われ続けているんですけどね。

 山本さんには次の記事を贈ります。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201109190085.html
原発、賛否の立場超え 「脱」の発想に柔軟性
>「日本にも中間的な立場の人はいたが、見えにくかった。『突き詰めて言うと反対・賛成のどっち?』『結局は推進派なのですね』というレッテル貼りを続けていては、政策議論は深まらない」と語る。

 まあ、過去どれだけの「脱原発」団体が「反原発」派の急進的な言動によって先鋭化し、衰退し、消えていったことか。

 それはともかく、あなたの仰る内容は、再放送希望以外ほぼ全面的に同意しますよ。私は批判をしっかり受け止めた客観的な続編を期待してますけど。
返信する
低線量被ばくについて (再生エネルギー委員会)
2012-01-30 19:10:10
ナショナル科学アカデミーの報告書について。

BIERレポートは、被曝量と発ガン率は比例関係にあり、これ以下は安全という閾値はないと述べている。1シーベルトで発ガン率は10%、10ミリシーベルトで0.1%だ。

日本政府は、年間20ミリシーベルトの汚染地域の住民を帰そうとしているが、500人に1人がガンになる可能性がある。

BIERレポートの数字は年齢を考慮していない。年寄りはガンになる前に死ぬかも知れない。
若者は細胞分裂が活発だし、より長く生きるから、ガンになる率も高い。若い女性は、全体の5倍もガンになりやすい。福島では、毎年100人に1人がガンになる。5年間なら5人だ。

このビデオをごらんください。
http://www.youtube.com/watch?v=YWiavKH4PEM&feature=youtu.be
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