杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・コンプレックス商法

2012-01-23 07:32:40 | 生活
社会の中の契約で、消費者が自由な判断で商品やサービスを購入しているように見えながら
実は、不当な誘導や欺きで、消費者が一方的に損をさせられるように仕組まれているものがあります。

それも、数が少ないうちは「、ひっかった者がうかつ」ということで
消費者は泣き寝入りすることが多いのですが
この被害者が数が増えてきて、定型的にこのような詐欺的商法が行われていることが
明らかになってくると、「〇〇商法」という不当なやり方に一定の名前が付きます。

こうなると、このようは取引は訴えて行っても相手に責任を問える可能性が高くなります。

これまでもそんな商法はいくつもありますが、いま「コンプレックス商法」が取り上げられ
国民生活センタ-賀相談を受け付けるという対応に乗り出しています。

NHKでの報道によると
「外見などの劣等感につけ込んで美容医療を受けさせ、高額の費用を請求する
いわゆる「コンプレックス商法」を巡るトラブルが後を絶たないとして、
国民生活センターが23日から5日間、初めて専用電話を開設し、
無料で相談を受け付けます。
電話番号は、03・5793・4110で、時間は午前10時から午後4時まで」
と案内されています。

国民生活センターによると、
脱毛や脂肪吸引、二重まぶたの手術など、美容医療を巡るトラブルの相談は、
昨年度全国で1591件、5年前のおよそ1.5倍とのことです。

この中で訴えが目立ったのが
外見などの劣等感につけ込む「コンプレックス商法」に関する相談

「今のままでは異性に嫌われる」などと気になっている身体の欠点を
必要以上に異性に嫌がられることだと指摘されたりして
高額の契約をせかされた、などという例も多いそうです。

確かに自分のコンプレックスに関わることは、それ自体が自分の恥ずかしい部分と思っていることだし
それを整形しようとした行為についても人に言うのは恥ずかしいことです。
相談することも出来ずに、精神的にも大きな被害を受けることが想像できます。

自分の問題だと思うと、もういいや、という思いもありますが
こういう人の心理につけ込んで金儲けをして、
人の痛みを考えないようなやり方を野放しにすることは許せない、
それをやめさせるために、体験した者として協力することは重要、
と割り切って、ぜひ相談してみるのがいいと思います。


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