ももクロ初の5大ドーム・ツアーの内、最終公演となる西部プリンス・ドームでの2日間のライヴを納めたBlu-Ray、鑑賞させていただきました。
このツアーでは、今年の2月に2枚同時発売されたアルバム、『AMARANTHUS』と『白金の夜明け』の収録曲を、収録順番通りにライヴで再現するというものでした。各会場の公演は2日間(札幌ドームのみ1日間)、そのうち1日目を『AMARANTHUS』アルバム、2日目を『白金の夜明け』アルバムの全曲を披露、アルバム曲の披露が終わったあとで、通常のももクロライヴが始まるという構成。アルバム曲を再現している間は、MC等は一切なく、ももクロはひたすら歌い、踊る。
こうしてライヴヴァージョンで聴いてみると、改めて曲の良さに驚かされます。どの曲もレベルが高く、いわゆる「捨て曲」が一曲もない。そしてこの2枚のアルバム・コンセプトの「連環性」がよくわかる。
『AMARANTHUS』アルバムのコンセプトは「起きて見る夢」もしくは「生と死」
『白金の夜明け』アルバムのコンセプトは「寝て見る夢」
1日目の冒頭でこの世に生を受け、一生懸命生きて、最後にはあちらの世界へと還っていく。アルバム最後の曲「HAPPY Re: BIRTHDAY」で夏菜子が明るく「またね」とこの世に別れを告げる。そうして2日目の最初の曲「桃源郷」では、メンバー全員がブランコに乗って、宙に浮きながら歌うわけですが、この時バックのスクリーンには、猛スピードで流れゆく雲を下方に捉えた映像が流され、まるでももクロ全員が雲の上をブランコに乗って飛んでいるかのような錯覚を覚えます。
まるで死せる魂が天上界に向かって飛んでいるようでもあり、あるいはももクロの誰かが見ている夢のようでもあり、この時、この「桃源郷」という曲の歌詞が、両アルバムを繋げる役目を果たすのです。
【♪生きてることが「夢」かもね♪】
(『白金の夜明け』アルバム収録曲「桃源郷」より)
すべては「夢」かも知れぬ。ここで両アルバムのコンセプトテーマが繋がるわけです。
壮大、とでも言いましょうか。ももクロを評する言葉として、「アイドルに軸足を置いたアーティスト」というのがあるかと思いますが、アイドルでありながら、まるでプログレッシブ・ロック・バンドのようなテーマ性の追求であり、それでいてライヴそのものはエンタテインメントとして非常にレベルが高い。難しいことを考えなくても十分楽しめる内容になっています。
まあ、なんといいますか。
結局、凡庸ながらこの表現しか思い浮かばない。
凄い!!
ライヴ・パフォーマンスは相変わらず質が高く、もはや貫禄すら感じさせ、それでいながら、これまで以上の「カッコよさ」を感じさせます。
正直ここまで「カッコイイ」と感じたライヴは、今までなかったように思いますね。それは曲のよさもあるけれど、やはりメンバー一人一人の「スキル」がいや増しに増している。アップし続けているということでしょう。
これからはメンバー個々の活動が重要になってくる、というような意味のことを、メンバーの一人、玉井詩織が雑誌のインタビューで語っていたかと思います。
確かに今年は、グループとしての活動よりも、メンバー個々の活動が目立つ一年だったように思います。夏菜子の朝ドラ出演をハイライトとして、しおりんは単独で映画やドラマに出演し、音楽番組のMCも経験しました。杏果、あーりん、れにちゃんの3人は、それぞれにソロ・コンサートを開催、各人の持ち味を存分に発揮しました。
こうした個々の活動で得たものがグループに反映され、ももクロはグループとしての裾野を益々広げていくことになる。
まだまだ、まだまだ先が楽しみだ。
ホント、どこまで行くのやら。
佐々木彩夏、ギター演奏
玉井詩織、ピアノ演奏
このライヴでは、各メンバーごとのソロ・タイムがあったのですが、そこで披露した演目を習得するために、メンバーがいかに努力したか。
特典映像にはその努力の様子が克明に記録されています。もうねえ、見ていると涙が出てきますよ。短い時間の中で、よくこれだけのレベルのものを身に着けたものだと、感心し感動します。
天性の感の良さもありますが、やはりそこには、はっきりとした目標があるからでしょう。
「みんなに笑顔を届ける」ために。
いや、おそらくはそんな目標すら意識してはいないでしょう。この子たちはただ、目の前にある「壁」を乗り越えたいだけなのかもしれない。
なぜ乗り越えたいのかって?そんなことは決まってるでしょうに。
「楽しい」からですよ。
百田夏菜子、ループ・ダンス
高城れに、タップダンス
有安杏果、ドラム演奏
この笑顔の「戦士」たちを、いつまでも見ていたいね。
〈SET RIST〉Day1
1.embryo-prologue-
2.WE ARE BORN
3.モノクロデッサン
4.ゴリラパンチ
5.武陵桃源なかよし物語
6.勝手に君に
7.青春賦
8.サボテンとリボン
9.デモンストレーション
10.仏桑花
11.泣いてもいいんだよ
12.Guns N'Diamond
13.バイバイでさようなら
14.HAPPY Re:BIRTHDAY
(ここまで『AMARANTHUS』収録曲)
overture~ももいろクローバーZ参上!!~
15.Z女戦争
16.猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
17.ももクロのニッポン万歳!
18.いつか君が
19.行く春来る春
20.黒い週末
21.Chai Maxx
22.ツヨクツヨク
23.行くぜ!怪盗少女
≪encore≫
24.走れ!-Z Ver-
25.スターダストセレナーデ
Day2
1.個のA、始まりのZ -Prologue-
2.桃源郷
3.白金の夜明け
4.マホロバケーション
5.夢の浮世に咲いてみな
6.ROCK THE BOAT
7.希望の向こうへ
8.カントリーローズ -時の旅人-
9.イマジネーション
10.MOON PRIDE
11.『Z』の誓い
12.愛を継ぐもの
13.もっ黒ニナル果て
14.桃色空
(ここまで『白金の夜明け』収録曲)
overture~ももいろクローバーZ参上!!~
15.労働賛歌
16.CONTRADICTION
17.サラバ、愛しき悲しみたちよ
18.ももいろパンチ
19.ももクロのニッポン万歳!
20.行く春来る春
21.My Dear Fellow
22.コノウタ
23.行くぜ!怪盗少女
24.GOUNN
≪encore≫
25.走れ! -Z Ver-
26.僕らのセンチュリー
27.あの空へ向かって
フラゲで来たのに忙しくて観れてない、アマランサスのみのライブ参戦でしたが、このコンセプトと労働讃歌がまず聴けた感動が忘れられません。
薫風亭さんが、ももクロちゃんのことを記事にして、へーって思ってつけたスカパーに移ったPVはZ伝説、労働讃歌、D'の純情でね。
最初から、私にはももかとれにちゃんが光って見えた、今は全員光ってみえるけどね。
早く観なきゃ、頑張るぞ!仕事。
いつもお世話になっています。
最近忙しくて払い体操を怠っていましたが、今日はまた東北方面に向けて、気合を込めて払い体操をしますね!!
オウッ!٩( 'ω' )و
ライヴはもちろん、映像特典が素晴らしいです。あれを見てももクロを好きにならない人は、もう信じられないね。
ももクロは「人」として素晴らしい。実感しますよ。
祓い体操、私も最近さぼり気味だなあ、頑張ろ。