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この方をリアルタイムでご覧になったことがあるという人は、やはり50代以上ですかね?ギリギリ40代後半あたりまでかな。
天津敏(あまつ びん)。往年の時代劇の、大悪役俳優さんで、私らの世代などでは、やはり『仮面の忍者赤影』の悪役、甲賀幻妖斎の印象が強いでしょうか。
こちらが甲賀幻妖斎
1979年に58歳の若さで亡くなられています。身長は182センチと、この世代の日本人としては、かなり背がお高い。
顔だちも彫りが深く、一番上の写真などは、映画の大魔神にそっくりですね(笑)。
なんとなくイメージとして、縄文人を連想させるその顔だちは、悪人を演じられても、どこか品があるんですよね。
ご出身は宮城県桃生郡河北町(現・石巻市)。桃生郡にはかつて、大和政府の官衙である桃生城がありました。宝亀5年(774)、この桃生城を、大和政府の政策に反発した地元民(蝦夷)が攻撃します。
これが、のちに「奥羽30年戦争」と言われる大乱の発端となりました。
あるいは、この乱を起こした蝦夷たちの血を引く方なのかもしれない……などということを妄想しておる次第です。
この方は、普段とても優しい方で、怒ったことなどなかったそうです。スタッフにも共演者にも大変信頼されていたとか。
ご自身も悪を演じることには相当楽しんでおられたようで、甲賀幻妖斎のメイクなどにも自分なりの工夫をこらして遊んでいたそうです。よく見ると、愛嬌のある目をしておられる。そぞや面白い方だったのでしょう。
その野太い声で、豪放磊落にお笑いになる姿が目に浮かぶようです。
ご本名は「天都」と書いて「あまつ」と読ませるらしいのですが、あまり読める人がいないということで「天津」にしたものと思われます。
最近あるところで、やたらと「天津」が話題になっております(笑)。この方の出身地が東北であるということや、割と早く亡くなられたこと。
それと、相当に「傾(かぶ)く」ことがお好きだったらしいことなど、なにやら気になります。
あるいは、桃生の土地の神様、蝦夷の神様が、この世に遊びに転生された方かも~、なんてね。
いかんいかん、妄想が過ぎた。
ご勘弁のほど。
一度は見てほしい役者さんですねえ。
ご冥福をお祈り致します。