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 風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

仮面ライダークウガ放送20周年

2020-01-31 05:45:10 | 特撮映画

 

 

 

 

 

20年前、2000年1月30日。平成仮面ライダーシリーズ第1弾。『仮面ライダークウガ』の放送が開始されました。

 

当時としてはかなり斬新な内容でしたね。古代遺跡から出現したグロンギ一族と、勇者クウガとの死闘。グロンギ族は独特の殺人ゲームを行い、人々を恐怖に陥れる。皆の「笑顔」を守るため、クウガの力を得た五代雄介(オダギリジョー)はグロンギ族と戦う。

 

地球征服を企む悪の組織みたいなものは出てこず、人殺しのゲームを楽しむ謎の一族が出てくるという設定は、日曜日の朝からの放送にしては怖すぎ、子供に見せられないという親御さんからのクレームもあったようですが、内容を変えることなく放送し続け、結果大成功を収めます。このクウガの成功が、今日まで続く平成ライダー、そして令和ライダーの礎となったわけです。

 

私自身、大変面白く観させていただきました。色々と興味深い点があって、まず劇中では「仮面ライダー」という名称は一度も使われず、ただ「クウガ」としか呼ばれない。グロンギ族は濁点だらけの名前で、しかも濁点だらけのグロンギ語でしゃべるため、何を言っているのかわからず、それが余計怖さを増している。

クウガは警察と協力してグロンギを追うという点も斬新でしたね。クウガとバディを組む一条薫刑事(葛山信吾)がいい奴なんだ!

 

大人の鑑賞にも耐えられるよう、リアリティという部分にもこだわりをみせた。主人公の五代は本当は暴力が嫌い。でもみんなの笑顔を守るために、あえてグロンギに暴力を使う。そんな五代の苦悩もしっかりと描かれていた。

 

その五代=クウガと、グロンギの親玉、ン・ダグバ・ゼバとの最後の戦いは、お互いが人間の姿になって、超常能力も使わず、ただひたすら殴り合う。

 

吹雪が吹き荒れる雪原で、血反吐を吐き、ボコボコになりながら殴り合う二人。本当は暴力が嫌いなのに、「守るため」の戦いを続ける五代と、大好きな暴力を思う存分振えることに、笑いながら殴り続けるダグバ。

 

いわゆる「特撮ヒーロー」の戦いではなかった。そこにヒーローのかっこよさはなかった。

あるのは哀しさと、虚しさ。

 

この両者の戦いの回のサブタイトルがそのものズバリの『空我』

 

我を空にすると書いて、クウガと読む。

 

深い!

 

 

 

 

アルティメット・クウガvsン・ダグバ・ゼバ

 

 

あれから20年。早いなあ。

 

 

特撮の歴史に残すべき名編!

 

 

 

 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美樹枝)
2020-01-31 15:59:40
泣けてくる。

何故か自分の大好きな、高村薫先生の作品「マークスの山」
思い出しました。
確かラスト近くが豪雪の雪山だったからかな?
感動しすぎてファンレター出しました。
先生は律儀にお返事をくださいました(わ~い!)
薫さんてお名前の方は、律儀なのかな(笑)
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Unknown (薫風亭奥大道)
2020-02-01 06:16:55
美樹枝さん、マークスの山!原作読みました。映画も観ましたよ。殺人犯の少年が最後、雪山に登って、座ったまま凍死しているんですよね。そこに警察がやってきて、みたいな。そうですか、高村薫さんからお返事がきましたか!いいなあ、そういうの、ないからなあ。
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Unknown (美樹枝)
2020-02-01 19:49:08
そうですか!
映画の方は観てないかも、、残念~

高村先生の、次の作品「わが手に拳銃を」も大好きで(ちょっぴり、手塚治虫先生の「ブラックジャック」を彷彿とさせるエピソードありました、高村先生もブラックジャックは、お好きだったそうです)。
その作品のファンレターも図々しく出しましたが、今度はお返事なしでした~(笑)
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