
来年生誕60周年を迎えるゴジラ。
還暦記念ということで(笑)、ゴジラシリーズ全28作品を1作づつ取り上げていこうかなと、思っております。
思いつくまま、好き勝手に書いていきますので、映画を観ていない方々には分かりずらいかもしれませんが、その点ご了承のほど。
昭和29年(1954)3月、日本の漁船「第五福竜丸」がビキニ環礁の核実験で被爆した事故は、当時の日本人の未だ癒えぬ戦争の傷を思い起こさせたことでしょう。広島、長崎に続いてまたしても日本人が…。その痛みと恐怖は、日本人に言い知れぬ未来への不安を惹起させたかも知れません。
同年には自衛隊も発足。そんな時代背景の中、ゴジラは制作されました。
度重なる原水爆実験の影響で、海底深く眠っていた恐竜が目覚め、放射能の影響で巨大狂暴化した怪獣、それがゴジラ。
ゴジラの名の由来は、最初に目撃された大戸島に伝わる、伝説の怪獣の名前から採ったもの。
大戸島ですよ。「戸」の字がついてますね。なにかのトビラが開く場所なのかな?
ゴジラは台風とともに大戸島に現れます。深夜暴風雨が吹き荒れる中、突如地響きとともに大地が揺れ、島民たちの家が次々と押し潰されてゆく。悠然と通り過ぎて行く巨大な黒い影。
数日後島を訪れた調査団は、山の稜線から顔を出したゴジラと遭遇。古生物学者の山根恭平博士(志村喬)はジュラ紀の生物と断定。現場に残されていた夥しい放射能から、核実験の影響で太古の恐竜が目覚めたものと推測する。
ゴジラに潰された村の惨状は、台風の様であり地震の様であり、
津波のようでもあり、
日本人が古代より経験してきた災害の縮図を見るようです。
しかもゴジラは、その身に放射能を帯びている。
ここから想起されるものは…。
ゴジラの東京上陸を阻止するため、港湾沿いに高圧電流を流す鉄塔が延々と築かれていく。その姿はまるで、「万里の長城」と言われた大槌町の巨大堤防のようです。絶対大丈夫といわれた堤防を、津波は易々と乗り越え破壊し、町を飲み込んだ。
案の定、ゴジラは高圧電線を楽々と引きちぎり、放射能火炎で鉄塔はぐにゃりと曲がる。
紅蓮の炎に焼かれる東京の街。その地獄の情景は東京大空襲のようであり、関東大震災のよう。
燃えるビル街の隅に座り込んだ母親と幼子。
「もうすぐ、お父ちゃまのところへ逝くのよ」
戦争未亡人だろうか。終戦からまだ9年しか経っていないことを思い出す。
放送電波塔の上で必死の実況を続けるアナウンサー。
「いよいよ近づいてまいりました。我々の命もどうなるか。いよいよ最期です」
「右手を塔に掛けました!物凄い力です!いよいよ最期。さようなら皆さん、さようなら」
自らの死の直前まで実況を続けたアナウンサーに、南三陸で避難を呼びかける放送を続け、自らは波に呑まれてしまった職員の方を重ね合わせてしまう。
今も昔も、日本人は変わらない。
翌朝、一面の焼野原、瓦礫の山と化した東京。
この光景はまさしく東京大空襲であり、関東大震災でもある。
しかしそれとは別に、我々はつい最近、同じような光景を目にしてはいないだろうか。
年端も行かぬ少女にガイガー・カウンターを向けると、強い放射能反応が…。無念そうに首を振る田辺博士(村上冬樹)。一歩間違えばこうなりそうになったことを、我が国日本に起こり得たことを我々は知っている。
なんということでしょう。この映画はまるで予言の書のようだ。
芹沢大助博士(平田昭彦)は山根博士の弟子です。
彼は酸素というものを徹底的に研究している内、副産物的に恐ろしいものを発明してしまう。
オキシジェン・デストロイヤー(水中酸素破壊剤)。使い方次第では原水爆以上の最終兵器となりかねない発明を、芹沢はひた隠しにしていたが、山根博士の娘・恵美子(河内桃子)にだけ教えます。
恵美子はそれを秘密にしていましたが、ゴジラによる惨状を見かねて、恋人の尾形秀人(宝田明)に打ち明けます。
尾形は芹沢に、オキシジェン・デストロイヤーを対ゴジラ兵器として使わせてくれるよう直談判します。初めは拒否していた芹沢でしたが、日本人として日本の惨状に背を向けることが出来ず、一度きりの使用を条件に了承します。
関係資料をすべて火にくべる芹沢。泣き崩れる恵美子。
「いいんだよ、恵美子さん」
静かにほほ笑む芹沢。その胸中には決するものがあった。
ゴジラの潜む海底へ、潜水具をつけて潜る尾形と芹沢。尾形はプロのダイバーなので、芹沢につきそいで潜ったのです。
オキシジェン・デストロイヤーを設置し浮上する尾形。しかし芹沢は浮上してこない。あわてて芹沢の潜水具につけたロープを引くが、芹沢は自らそのロープを切ってしまう。
「尾形、幸せに暮らせよ」
潜水具の連絡管を通して尾形に最後の言葉を残すと、芹沢はゴジラと共に海の藻屑と消えて行きました。
人類の未来を信じて。
オキシジェン・デストロイヤーは、今の人類には早すぎる。このまでは恐ろしい過ちに使用してしまうだろう。
ならば、同じく人類の過ちが生んだゴジラともに、その秘密を封印しよう。
芹沢の最期の言葉は、若い尾形や恵美子たちに人類の未来を託したのでしょう。
人類が同じ過ちを二度と繰り返さないような未来を作って欲しい。そんな願いを込めたのだ、と私は解したい。
果たして人類は、芹沢が願ったような未来を作れただろうか。
人類が同じ過ちを繰り返す限り、ゴジラは何度でも現れる。
そしてゴジラは日本を目指す。
何故なら日本は世界の「雛形」だから。
日本に起きることは、必ず世界に転写される。
ゴジラを目覚めさせてはならぬ。
それが、日本の
日本人の、
使命。
『ゴジラ』
制作:田中友幸
原作:香山滋
脚本:村田武雄
音楽:伊福部昭
特殊技術:円谷英二
監督:本多猪四郎
出演
宝田明
河内桃子
平田昭彦
村上冬樹
堺左千夫
山本廉
菅井きん
高堂国典
手塚勝巳
中島春雄
志村喬
昭和29年 東宝映画
あの~大戸島って検索かけてよく分からないけど架空の島なんでしょうか?
鳥羽市石鏡町ロケ地の話と大戸島さんご(笑)←究極超人あ~るばかりネタが上がってきてしまい。
実は関係ないけど今東国三社参りについて調べていて、千葉、茨城県地方では伊勢に行く代わりだか伊勢行ったあとのおかげ参りに東国三社(鹿島神宮、香取神宮、息栖神社)をお参りするって話があったんです。
その三社を結ぶと直角三角形になるのですが、その云われを調べてたら「大戸神社」と言う成田の神社が出てきまして、説明長くなるので背景端折りますが、大戸ってどういう意味~?図書館行きたーい、でも毎日仕事~、いやーんって時に大戸島って出てきたので、つい書き込みました。
ああ、私の住んでいる場所は海岸沿いに変わってしまうのだろうか?など考えて生きています。
まぁ、そんなの調べるより一生懸命今を生きちゃえ自分。
みたいな~。
大戸神社ですか、面白いですね。なにかあるかも。
DVD棚の並べ方、良く見てくださってますね~。人柄がいいかどうかは分かりませんが、自分なりに分類した順番通りに並んでいないと気持ちが悪いんです。本もCDも大体みんなそうです。
案外、融通が利かない性格なのかも知れませんね(笑)
神ゴッドのG、ゴジラのG、ゴールド金のG、そしてゴキ…ゲン?の、G。別に僕だってゴキが好きというわけじゃないんです。無益な殺生はできるだけ避けたいだけ。こないだ、逃がしてあげたら、寝る時に姿が脳裏に浮かんできて、複雑な気分でした…。今僕はまさに、職場にてある意味ゴキブリ並にしぶとい男と思われているかもしれません。
同じしぶといなら、雑草の方がいいなあ。
「雑草という名の草はない」
本当はちゃんと名前があるんだけど、全然知られていない、名も無き草。だけど大地にしっかりと根を下ろしてしぶとく生きてる。
こっちの方がカッコイイよ。こっちにしましょう。
雑草のようにしぶとい男。抜いても抜いても生えてくる。
いいじゃん(笑)