日本橋馬喰町のフォイル・ギャラリーにて、川内倫子の新作写真展《Illuminance》。カーテン地、花卉、河川の水、宝石や装身具、ビルディングの窓ガラス、通りのイルミネーション、少年の握るレーザーガンの玩具etc.に乱反射する光、そしてそれと引き替えに露わとなる闇。そんな光と闇のあわいに人間、生命が寄り添っている。この発光、明滅との寄り添いを断片化してみせたのが、川内の新作であろう。先日六本木で見たサイ・トゥオンブリーの15枚の連作写真『Tulips』(2010)と似たようなイメージも見つけた。全体的にやや穏便すぎてポレミック性に欠けているようにも思えたが、それは無い物ねだりというもので、即物的な厳しさは決して失われていない。
ギャラリー内で流されていたインスタレーション映像もまた、きらめき(の乱反射か、もしくはきらめきそのもの)に満ちていて、生の零度へと、見る者を誘ってくれた。
P.S.
蛇足だが、このギャラリーのある界隈は馬喰横山の服地問屋街で、近年はなぜかアート・ギャラリーが激増している。また、この界隈から南側と東側、つまり矢の倉、橘町、久松町、人形町、浜町などにかけてはそこそこ旨いもの屋が、人知れず点在している。寿司屋、すき焼き屋、うなぎ屋、中国料理(上海、四川、東北)屋、あい鴨屋、川魚屋、どじょう屋、立ち飲み屋などもろもろあるし、果ては旧日本海軍ゆかりの古い一軒家フレンチなんて変わり種まで存在する。ふらりと入った小体な一杯飲み屋が、なかなか上級の店だったりして侮れないのである。ギャラリー終わりには、すぐに駅に直行せず、ぜひ物色していただきたい。安くない店も少なくないが、いろいろと発見のある界隈である。
ギャラリー内で流されていたインスタレーション映像もまた、きらめき(の乱反射か、もしくはきらめきそのもの)に満ちていて、生の零度へと、見る者を誘ってくれた。
P.S.
蛇足だが、このギャラリーのある界隈は馬喰横山の服地問屋街で、近年はなぜかアート・ギャラリーが激増している。また、この界隈から南側と東側、つまり矢の倉、橘町、久松町、人形町、浜町などにかけてはそこそこ旨いもの屋が、人知れず点在している。寿司屋、すき焼き屋、うなぎ屋、中国料理(上海、四川、東北)屋、あい鴨屋、川魚屋、どじょう屋、立ち飲み屋などもろもろあるし、果ては旧日本海軍ゆかりの古い一軒家フレンチなんて変わり種まで存在する。ふらりと入った小体な一杯飲み屋が、なかなか上級の店だったりして侮れないのである。ギャラリー終わりには、すぐに駅に直行せず、ぜひ物色していただきたい。安くない店も少なくないが、いろいろと発見のある界隈である。
川内倫子の個展終了後は、「京都での新しいスペースの準備に入る」らしいです。都民としては寂しいニュースです。
[京都へ引っ越します]
8月1日より下記住所にて、業務をスタートいたします。京都市内に新たにFOIL GALLERYをオープンする予定ですので、下記はそれまでの仮事務所となります。今後ともよろしくお願い致します。
有限会社フォイル/フォイル・ギャラリー
新住所/New Address
600-8029
京都府京都市下京区寺町五条上ル西橋詰町796京栄ビル502
TEL: 075-342-1771 FAX: 075-342-1772
796 #502, Nishihasizume-cho, Shimogyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 600-8029 JAPAN
TEL: +81-(0)75-342-1771 FAX: +81-(0)75-342-1772
info@foiltokyo.com
※書籍の注文等は京都までお願いいたします。
東京オフィス/Tokyo Office
150-0033
東京都渋谷区猿楽町26-13グレイス代官山A棟301
TEL&FAX: 03-3770-2655
26-13 A-301, Sarugaku-cho, Shibuya-ku, Tokyo 150-0033 JAPAN
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nakamura@foiltokyo.com