ついさっき、深夜の居間でフランツ・シューベルトの『弦楽五重奏 ハ長調』を2ヶ月ぶりくらいに聴いたら、つい落涙しました。悲しい時、寂寞感を感じた時、または逆に浮き浮きしている時など、本ブログを読んで下さっている皆さんにもぜひお薦めしたい曲です。「ロマン主義」という19世紀的思潮のもっとも混じりっ気のない形がここにある。私としては、ジャン=ユーグ・アングラード主演の『インド夜想曲』で使われているので知った曲です。
シューベルトには大切な思い出があります。小学1年生の夏休み前、校内の図書館で、初めて本を借りるという経験をしました。それはなぜか「シューベルト伝記」でした。幼児雑誌や絵本以外で生まれて初めて読んだ本です。
『弦楽五重奏 ハ長調』(D956)は1828年に書かれたのですが、それはその作者であるフランツ青年が、生涯で一度だけコンサートを開催できた歓びの年であり、急病のためにわずか31歳で亡くなった年でもあります。私は子どもながらに「天才芸術家というものは早死にしたり、幸福な人生を送れないことも多々あるんだ」というような観念を心に刻んだ記憶があります。では、我々のごとき凡人ならば長生きも幸福な人生もなんとか確保しうるのか。そのあたりの結論は寿命の尽きる日までのお楽しみ、としておきましょうか。
シューベルトには大切な思い出があります。小学1年生の夏休み前、校内の図書館で、初めて本を借りるという経験をしました。それはなぜか「シューベルト伝記」でした。幼児雑誌や絵本以外で生まれて初めて読んだ本です。
『弦楽五重奏 ハ長調』(D956)は1828年に書かれたのですが、それはその作者であるフランツ青年が、生涯で一度だけコンサートを開催できた歓びの年であり、急病のためにわずか31歳で亡くなった年でもあります。私は子どもながらに「天才芸術家というものは早死にしたり、幸福な人生を送れないことも多々あるんだ」というような観念を心に刻んだ記憶があります。では、我々のごとき凡人ならば長生きも幸福な人生もなんとか確保しうるのか。そのあたりの結論は寿命の尽きる日までのお楽しみ、としておきましょうか。