フェスティバル/トーキョー2012、ハンガリーからの参加作品、アールバート・シリング率いるクレタクールの『危機三部作』(2011- )の第三部『女司祭』が、東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで上演された。
ハンガリーと国境を接するルーマニア・トランシルヴァニア地方での演劇ワークショップ。成績のいいロマ族の女子生徒が差別されるという設定がまず提示され、次に、女性演劇教師のレズビアンのカミングアウトが続く。さらにその女教師の幼い息子の孤独があぶり出され、意気消沈した女教師は都会に戻っていく。
シネマヴェリテの演劇版だと言える。女教師や生徒からマジャール語で客席にインタビューがおこなわれ、観客は日本語でその質問に答える。アドリブのただ中にシナリオ構成による「劇」が侵入し、舞台後方のスクリーンに、生徒たちの村での生活、都会に戻ったあとの女教師の様子などが写し出され、舞台上の彼ら自身の状況に接ぎ木される。シネマヴェリテであると同時に、連鎖劇(サイレント期の日本で流行した演劇と活動写真の混合ショー)でもある。このシネマヴェリテと連鎖劇の接ぎ木はまだ未完成の域にあるが、将来的にはおもしろい試みとなるかもしれない。
ハンガリーと国境を接するルーマニア・トランシルヴァニア地方での演劇ワークショップ。成績のいいロマ族の女子生徒が差別されるという設定がまず提示され、次に、女性演劇教師のレズビアンのカミングアウトが続く。さらにその女教師の幼い息子の孤独があぶり出され、意気消沈した女教師は都会に戻っていく。
シネマヴェリテの演劇版だと言える。女教師や生徒からマジャール語で客席にインタビューがおこなわれ、観客は日本語でその質問に答える。アドリブのただ中にシナリオ構成による「劇」が侵入し、舞台後方のスクリーンに、生徒たちの村での生活、都会に戻ったあとの女教師の様子などが写し出され、舞台上の彼ら自身の状況に接ぎ木される。シネマヴェリテであると同時に、連鎖劇(サイレント期の日本で流行した演劇と活動写真の混合ショー)でもある。このシネマヴェリテと連鎖劇の接ぎ木はまだ未完成の域にあるが、将来的にはおもしろい試みとなるかもしれない。
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