ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

遅ればせながらの謹賀新年

2018-01-05 00:33:14 | 日記
大晦日は夜勤だった。

18時間働いて、元日。
雲ひとつない晴天の下で
まさに、明けまして夜勤!というわけである。

ウチの高齢者住宅がオープンしてから5回目の正月。
5回の大晦日夜勤のうち4回を、私が受け持った。

といっても、やらされたのではなく、どれも立候補。
毎年正月2日に息子が帰ってくるからその日を休みにするためにー
はじめはそれが目的だった。

今回の目的も同じである。
でも、そうでなくても大晦日夜勤を買って出たいくらい
実は大晦日夜勤が好きになっている。

なんでかって?

だって、こんなに清々しい年明けったらないのだ。

年越しの0時を過ぎてから
オムツ交換やトイレ誘導で利用者さんを訪ねるたびに
「おめでとうございます。お正月ですよ、新年ですよ~!」
と、声をかける。

すると
身体に障害を持つ方も、認知症の方も
すっごくいい笑顔で「おめでとうございます」と応えてくれるのだ。

そして年明け、夜勤明けの朝
食堂に顔を出すと
みんな形ばかりの正月料理を食べながら
ニコニコしている。

夜勤の疲れなんぞ忘れて
一人ひとりに「明けましておめでとうございます」とご挨拶。
さまざまな障害を持つ方も
普段かわいくねーな!と思っている自立の方も
そこは礼節を学んだ高齢者だ。
みんな、それはきちんと挨拶を返してくださる。

清々しい!というほかに、表現できない。
大袈裟に聞こえるだろうが
1年間の穢れた魂が清められて
“いい人”としてリセットしたような気分だ。

大晦日と元日の朝を一人で過ごすおっさんには申し訳ないが
この高齢者住宅で過ごす大晦日の夜勤から
私は1年分の元気をもらっている。







コメントを投稿