ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

介護職員に恩恵を!

2019-08-03 01:02:16 | 日記
仲良しの同僚ナナミが、突然
父親と母親を同時に介護することになった。

それまで薬一つ飲んでいなかった両親なのに
父親が鼠径(そけい)ヘルニアの痛みから鬱病を患い
(たぶん、今日話題だったネプチューンの名倉と
同じなんだろうな)
夫の病気に心を痛めていた母親が
なんと、部屋で転倒して圧迫骨折!

「もうダメだぁ、絶望的だぁ!!」と嘆く父親。
「お父さんと二人で死ぬしかない」と喚く母親。

泣きたいのは私の方よ!と
予期していなかったW介護生活のはじまりに
ナナミは半べそをかく。

そしてもう一人の同僚、ミサキ。
こっちも大変だ。

心疾患で入院していた父親がやっと退院してきたと思ったら
今度は母親がナナミの母と同じく転倒して3カ所の圧迫骨折。
妻の入院によって
退院してきたばかりの父親が不穏になり
徘徊、転倒、失禁を繰り返すようになってしまったのだ。

ふふっと力なく笑いながら
「やってられないわ」とミサキは困惑を吐き出したのだった。

お払いじゃ! 
この会社にに魔物がおる!
さあ、みんなでお払いじゃあ!!!

冗談ではなく、私は本気でそう思った。
こんなに人様の介護で頑張っている人たちが
親の介護で苦労している。
可哀そう過ぎるじゃないか。
ああ神様、彼女たちに憑りつく魔物を払ってくだされ!

しかし、魔物は私のところにもやってきた。

ずいぶん前にも書いたが
私には、子どもの頃に駆け落ちして出奔した母親がいる。
その相手の弟と名乗る人物から届いた一通の手紙。
そこには、後に母の夫となったその男が入院先で亡くなった。
あなたのお母さんは現在、都内の施設に入所しています。
どうかあとのことはよろしくお願いします。
と、書かれていた。

まったく、やってらんないわ。

いつもいつも思う。
安い給料で高齢者の介護に従事している者に
「親の介護負担を軽くする」って恩恵を与えてもらえまいか、と。

そうすれば、日本全国で何万人も不足しているという介護職員が
たちまち人気職業ランキングに躍り出ると思うのだが…。


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