ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

Welcome to japan

2019-11-14 00:59:00 | 日記
なんにもない休みだったので
一人でぶらっと日帰り温泉を楽しんできた。

いくつもの湯に浸かり、そろそろ出ようかなっというとき
スラ〜ッとした外人女性が入ってきた。
年の頃、60半ばといったところか。
なんだかオドオドしていて
いろいろなお風呂に片足を入れては出し
しまいにはサウナのあとの冷水風呂に片足を入れて
ヒャッ!と慌てていたりしている。

初めてのニッポンなのか!?
初めての温泉なのか!?

見ていて気の毒になり
しばし逡巡した挙句に声をかけた。

ニホンゴ、ハナセマスカ!(英語で)

答えは「NO」

ま、まずい。
でも、彼女は救いを得たような顔をして私を見ている。

とりあえず
ハジメテデスカ?と聞いてみたら(拙い英語で)
彼女は日本が初めてか聞かれたと思ったらしく
(私は温泉が初めてかと聞きたかったのだが)
日本に来たのは2回目で
前に来たのは桜が綺麗な頃だったと答えた(ように思う)。

そこでやめておけばよかったのに
私はついつい、言ってしまった。

ゴアンナイシマショーカ?と(ボロボロの英語で)。

そんなこんなで
私は見ず知らずの外人女性を引き連れて
日帰り温泉の建物をあちこち案内する羽目になる。
(ここまでくればもうヤケクソ。ジェスチャーに頼るのみ!だ)

彼女はケープタウンからやってきて
息子は東京・新宿で働いているので日本語は堪能。
お母さんはイケバナが大好きで、自分の家の庭でも花を育てている。
今日は夫とここに遊びに来た。

気をよくした彼女はペラペラと英語で喋り続けたが
私が聞き取れたのはこれくらいであった。

30分ほど一緒にいただけで、精魂尽き果てた私。
ゴメンナサイ、ワタシ、カエリマス。
エンジョイ・ジャパン!

くたくたの英語で別れを告げ、最後は握手してお別れしたのだった。

お前よぉ…と、自分に言う。

英語も喋れないくせに外人に話しかけるなよ!
その度胸は認めてやるが
相手にとってはかえって迷惑だったんじゃねーのか!?

18歳のときに合格した英検2級。
その栄光を、今になって恥じる。

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