小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原城跡では10年ほど前から史跡の整備事業で、断続的に発掘調査や復元工事が続いている。昔の市役所跡に銅門が出来、隅櫓橋が撤去され馬出門が数年前に完成した。その馬出門をくぐるとフェンスが張り巡らされ工事が行われていた。工事しているのは昔の水の公園の部分。小型のユンボが数台作業をしている。本来の通路部分が規制され、写真の左側のフェンス沿いに仮設の歩道が作られていた。フェンスの上から東側を撮影。ここには以前公衆トイレがあったが火事のため撤去されてしまった。また昨年、強風でこの近くの松の巨木も折れて伐採されている。工事部分を説明した案内板。現地の説明文を要約すると、「小田原市では国指定史跡小田原城跡を保存管理するとともに、遺構を整備し保存と活用を図り、歴史的観光価値の拡大を図ることを整備の基本理念として平成5年に史跡小田原城跡本丸・二の丸整備基本構想を策定。馬屋曲輪修景整備事業はこの基本構想に基づき行うもので、平成12~13年度に馬屋跡・大腰掛跡の試掘調査を実施、平成14年度は曲輪周辺の土塁・石垣の確認調査を行った。平成15年度からは馬出門枡形の整備を進めるため、平成15~16年度で馬出門枡形の発掘調査を行い、平成17~18年度には馬出門の枡形の石垣整備工事、平成19~20年度には門・土塀の復元工事を実施。この結果、平成21年3月に馬出門が開門し、馬出門から銅門へと連なる小田原城二の丸の表玄関の姿が甦った。また平成21年からの馬出曲輪の修景整備を進めるため、平成20年度には馬屋・大腰掛の追加発掘調査を実施し、平成21年度には馬屋曲輪南東隅櫓の櫓台石垣と櫓台北側と西側に設置された階段・馬屋曲輪の東側及び西側の土塁と内法石垣の調査を実施。今年度は馬屋曲輪修景整備事業の最終年度であり、北村透谷碑の移設、土塁内法石垣の整備、馬屋跡・大腰掛跡・井戸の表面表示・馬屋曲輪地盤面の修景を行います。この整備に伴い、北村透谷碑周辺のマツなどの4本の樹木を伐採。これは土塁や内法石垣を復元するに際して、やむなく伐採を行うものである。」観光協会の建物側から撮影。青いシートのかかっている部分が内法石垣だと思われる。この場所にあった北村透谷碑は解体され南町の小田原文学館へ移設された。工事名は修景整備工事。工期は3月15日まで。施工は地元の建設会社。

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コメント
 
 
 
Unknown (ちゃたこ)
2024-05-11 10:16:46
みずのお公園はまだあるのかと思っていましたが、やはり無くなっていたのですね。休憩に立ち寄ったり仲間と歌を歌ったり、、ちょっとひなびた薄暗い感じがホッとさせてくれる場所でした。
 
 
 
>ちゃたこさん (端々)
2024-05-13 11:39:20
みずの公園跡は再整備によってすっかり様変わりしましたね。古い遊具がいくつかあって印象に残っています。公園内にあった北村透谷碑は小田原文学館の庭園に移設されています。
 
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