戦後、高度成長時代を中心に市内各所に建設された市営住宅は17ヶ所。その中で、2番目に古い昭和34年に建設された市営栢山住宅は老朽化により今年度解体されることになった。小田原市営栢山住宅は富水駅の北東約400mほどの住宅街に所在。住所は栢山だが最寄駅は富水駅のほうが近い。近隣にはMeiji Seika ファルマの足柄研究所がある。小田原市営栢山住宅は簡易耐火平屋建ての6棟25戸。25戸のうち4kが10戸で2kが15戸。4kの間取りは四畳半三部屋に板間。小田原市の施設白書によると2016年の入居戸数は11世帯だが、2018年には3世帯に減少。おそらく昨年度には全戸無人になったようで庭や玄関先は雑草で覆われていた。敷地内には公園のような共有スペースはなかったが、3棟と4棟の間の庭部分が少し広めで、真ん中には自噴している井戸があった。かつては、住民の井戸端会議の場になっていたのかもしれない。すっかり無人になって静まり返っていた市営栢山住宅。庭先に転がっている玩具や生活道具を目にすると、かつて色々な人の営みがこの場所にあったのだと郷愁のようなものを感じた。小田原市営栢山住宅解体工事は第二四半期に着工し、工期は6ヶ月の予定で行われる。
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あの古い住宅は、明治製菓の社宅跡だと思っていました。あの湧水は井戸だったんですね。
私も先週初めから、リモートワークに切り替えるよう社より指示が出まして、慣れない自宅引き籠り(笑)生活を始めております。
小田原市営住宅ですが、柳町住宅は平成初頭に建て替えられ、栢山住宅にも何度か建て替えの噂はあったのですが、結局建て替わることはありませんでした。
ほんの少し前まで、住人が居たと記憶しています。
近隣の旧DNP事業所(元小西六)もいよいよ解体工事が始まりました。南西側の立看板を見ると、およそ1年をかけて解体されるみたいですね。
旧清流荘(明治製菓の社宅)跡地にも建物が建ち始め、数年後にはこの一帯、大分景色が変わりそうです。
(長文失礼致しました)