goo blog サービス終了のお知らせ 
小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



箱根の景勝地の一つである大涌谷周辺の火山活動が活発になったのは4月26日からで、5月6日には気象庁より噴火警戒レベル2(火口周辺規制)が発表された。一連の騒動が始まってから箱根の上の方に行く機会はなく、また箱根方面へ勤務している人の話を聞いてもあまり状況がピンとこないので先日、大涌谷を望むことが出来る場所へと出かけて火山活動の状況を実際に見ることにした。 5月20日の昼過ぎに早雲山駅へ。駅の駐車場で車から自転車を降ろして、自転車で県道734号沿いを大涌谷方面へと向かう。早雲山駅に来ると毎回、今はなき箱根強羅国際スケートリンクを思い出す。小学生の頃は毎年冬になると早雲山駅からスケート場まで歩いたのがなんとも懐かしい。早雲山駅から自転車で県道734号沿いを大涌谷方面へ。空気にうっすらと硫黄の匂いがするが、それも普段と変わらないくらいでさほど異変は感じない。早雲山駅を出発してゆるやかな上り坂を走ること約1kmほどで大涌谷橋へ。頭上からずっとジェット機の飛行音のようなものが聞こえる。大涌谷橋は大涌谷からの沢筋に架かる橋で大涌谷からは約500mくらい離れている。大涌谷橋を渡り最初のカーブの途中の場所が県道734号沿いで大涌谷方面の谷間を見渡せる唯一の場所。橋を渡っただけで噴気の音が物凄く大きくなって、空港でジェット機の離陸を聞いてるくらいの迫力がある。こんなに激しく噴気をあげている大涌谷は初めて見た。大涌谷橋で写真を撮り、再び県道734号沿いを1kmほど進むと、道路脇に人だかりが出来ていた。テレビカメラも置かれている。人だかりの視線の先には森があって、地面からもうもうと噴気があがっている。ここは以前ランニングで通ったときにも少し噴気があがっていたがその比ではないくらの量。森のなかの噴気を見ていたのは地元の方数人で、騒動以来何度かこの場所を訪れているがここ数日で何本が木が倒れたとのこと。早雲山駅から約3kmほどで県道734号と735号とのT字路へ。噴火警戒レベル2が発令されているので当然、大涌谷へと続く県道734号は閉鎖されていた。T字路から折り返し早雲山駅へと戻る。帰りはずっと下り坂なので10分ほどで早雲山駅へ到着。早雲山駅からロープウェイが運休しているので観光客は代替輸送のバスへ乗車している。思っていたよりも観光客は多かった。その観光客は早雲山駅の片隅でしきりに写真を撮っていた。カメラの向けられている先は早雲地獄の噴気。しかし多くの観光客は、それが大涌谷だと思っているようで、「結構すごいな」などと話し声が聞こえる。今回の大涌谷の様子は普段接することがない火山活動を身近に感じることが出来てなかなか興味深かったが、箱根の観光業や産業に色々と影響が出ているので早く収束してもらいたい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




小田原市にある藤の名木といえば小田原城址公園にある御感の藤が有名だが、曽比の桜井小学校の校庭にある藤棚も樹齢があってなかなか見事な枝ぶり。先日、選挙の投票所として開放された桜井小学校に藤の写真を撮りに立ち寄った。小田原市曽比の桜井小学校。校庭東側に立派な藤棚があることを知ったのは数年前の選挙の時に、投票所として開放された学校巡りをした時。その時は藤の花の時季ではなかったが、今回の統一地方選は藤の花の時季とうまいこと重なった。桜井小学校の大藤があるのは校庭東側の一角。藤棚のコンクリートの支柱も頑丈そうなつくりで結構な大きさ。桜井小学校の藤棚は3本の藤の木が枝を伸ばしている。御感の藤よりも棚が低いので藤棚の下に入ると濃厚な花の匂いがする。桜井小学校の大藤は元々別の場所にあったものを移植したもの。東栢山の大内氏より寄贈され、昭和32年3月12日に移植された。その時に樹齢は120年以上と推定されているので現在では樹齢180年近くなのではと思う。なかなか見事な大藤の藤棚なので花の盛りのころに毎年写真を撮り訪れたいが、学校敷地内なので難しい。次回の撮影チャンスはまた選挙の時になるのだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




2012年秋に小田原城址公園のお堀に突如出現し棲み始めた一羽のアヒルもまもなく2回目の夏を迎える。夏の間はあまり活動的ではないが、お堀の水位が下がるといつもの寝床が使えなくなってしまうので、普段と違う姿を見ることが出来る。お堀に棲みついているアヒルは夏の暑さが苦手なようで、日中は多くの時間を学橋の橋脚で過ごしている。そのアヒルの寝床となっている学橋の橋脚は、ちょうちん祭りの準備のためお堀の水を抜いたことにより通常よりも4,50センチほど水面の上になってしまう。アヒルは飛べない鳥だが、このくらいの高さでも登れないようだ。先日、水位の下がったお堀へアヒルの様子を見に出かけた。昼過ぎは大抵学橋の下にいるのだが、橋脚に登れなくなってしまたようでめがね橋の近くにいた。しばらく眺めていても、一向に動く気配はしない。ズームで撮影すると水面に浮かびながら寝ていた。夕方、再度アヒルの様子を見に出かけると馬出門裏手のお堀が浅くなっている所で羽を休めていた。昨年もこのあたりの浅瀬を減水時の寝床にしていて今年も同じように過ごしている。ちょうちんの飾り付けが終わるまでアヒルの災難はしばらく続きそうだが、この暑さで元気が無くなってしまわないことを願うばかり。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




農閑期の田んぼでは緑肥用にレンゲ草などの種を播くことがあり、春には田んぼ一面に花を咲かせる。緑肥用の植物はレンゲ草のほかに、マメ科のベニバナツメクサなども利用され、そのベニバナツメクサの花が咲く田んぼの横を散策の途中に通りかかった。小田原市新屋、蓮乗寺裏手の田んぼ。3面ほどの田んぼ一面が真っ赤な花で埋め尽くされていて、なかなか見事な風景。田んぼに群生しているのは、イチゴの実に似た真っ赤な花。帰宅後に調べたところベニバナツメクサというヨーロッパから西アジア原産の一年草。園芸用にクリムゾン・クローバーという名でも販売されている。ベニバナツメクサの咲く田んぼの端っこから一番最初に写真を撮った道路方面を撮影。100mくらいベニバナツメクサの花畑が続いている。このベニバナツメクサの田んぼの隣には同じく緑肥用植物のレンゲ草が花を咲かせている。細い畦を挟んでベニバナツメクサの鮮やかな朱色とレンゲ草の淡い桃色の対比がなかなか面白い。レンゲ草の咲く田んぼの一番端から撮影。残念ながら曇天で花の色もいまひとつだが、なんとも春らしい風景で和む。桃色の花が咲き乱れる田んぼの先には、鮮やかな朱色に染まった田んぼ。自然が織り成す春の色合いが素晴らしい。田んぼ一面にちょっと似つかわしくないような鮮やかな花を咲かせるベニバナツメクサだが、緑肥用の植物なので田起こしが始まると田んぼの土にすき込まれ姿を消してしまう。今月下旬には田んぼに水が引き込まれ田植えが終わっていることだろう。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




昨年の10月、小田原城址公園のお堀に突如アヒルが一羽住み着いた。かつて昭和50年代にはお堀に白鳥が泳いでいたりしたが、平成に入りずいぶん長いことアヒルも白鳥もいなかったので住み着いたアヒルの動向が気になり、お堀端を通るときには様子を見るようになった。そのアヒルもお堀の住民となりこの10月で1年が経過した。このブログでも度々登場しているお堀のアヒル。昨年撮った写真を改めて検証したところ10月6日の写真に小さく写っているのを発見。9月29日にもお堀の写真を何枚か撮っていたが、その写真には写っていなかったので恐らく昨年の10月に入ってすぐの頃にお堀に放されたようだ。お堀に住み着いてから1ヶ月ほどは学橋の周辺にいることが多かったが、12月になると行動範囲も広がり三の丸小学校側で見かけることも多くなった。年末になると、お堀は水鳥が多く飛来して一年で一番賑やかになる。カモやユリカモメに混じり、観光客が投げるパンくずを必死で食べていた。年があけ2013年に入ると、カルガモたちと一緒に日中は住吉堀にいるところを良く目にするようになった。ユリカモメが学橋周辺に居座っているので、自然とお堀の中で住み分けが出来ていたようだ。春になってユリカモメは海へ戻り、桜の花が散る頃には、悠々と一羽で泳ぐアヒルを見かけることが多くなった。春から初夏にかけて、日中の日あたりの良い時間帯は観光バス駐車場下のコンクリートの縁で羽を休める姿を頻繁に見かけた。カメの甲羅干しとアヒルのツーショットのユニークな写真も何枚か撮ることが出来た。 7月になり、小田原ちょうちん夏祭りの準備のため、お堀の水位が下がり、いつもの学橋の寝床に登れない状態が数日続いた。どうするのかと様子を見に出かけたら、あるときは露出したお堀の底の岩の上にいたり、またあるときはちょうちんを飾る鉄パイプの上に乗っていたりした。夏になると、日差しを避けて学橋の下でじっとしていることが多かったが、秋になって涼しくなるにつれお堀を泳いでいる姿を見かけることが多くなってきた。とりあえず1お堀に住み着いて1年間無事に過ごせてなにより。これからも長く元気でいてほしい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »