2010年9月の台風9号により酒匂川上流の山間部で土砂崩れが発生し、以降大雨が降ると酒匂川の濁りが長期化するようになった。先週の台風11号で酒匂川上流でまとまった雨量となったが、やはり酒匂川の濁りが長期化していてまもなく1週間になろうとしている。 酒匂川の濁りが長期化する原因となったのが2010年9月に発生した台風9号。小田原でも9月8日の午後から豪雨となり国道255号線の成田付近は冠水するほどだった。 酒匂川上流の小山町や丹沢湖などでは降り始めからの雨量が観測史上1位の約500mm近くまで達し、山間部のいたるところで土砂崩れが発生。酒匂川流域でも多くの被害が出た。上の写真は2010年9月10日のもの。 小田原市内の台風9号の被害で最も大きかったのが酒匂川スポーツ広場周辺。濁流により野球場のフェンスや支柱は倒れ、グラウンドの芝や土は流されてしまい復旧には翌年まで工事が続いた。 2010年の酒匂川上流域の土砂崩れの被害が大きく、またその後の治山工事がなかなか進まないこともあって現在でも大雨が降ると酒匂川の濁りが長引くようになった。上の写真は7月19日の午前中に狩川と酒匂川の合流地点を撮影したもの。狩川はほとんど濁りもなくなっているのに対し、酒匂川は茶色く濁ったまま。 飯泉取水堰内も茶色く濁った水で満たされている。毎年のことだが、今回の大雨でまた土砂が取水堰内に溜まってしまったことだろう。
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