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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」 (28)

2018年09月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


「秋の日は釣瓶落とし」、日が短くなり、夕闇があっという言う間に迫ってくる。暗い山道を下る日が多くなり、鹿の群れを見る機会も増える。昨日は第2検査場の北側の放牧地で、2頭の雄鹿と8頭の雌の鹿を見た。そしてその後、「貴婦人の丘」の塩場の近くでは1頭だけでいる雄鹿を見た。この鹿は仔牛なみの大型で、角(つの)も見事なもの、もしかすれば5尖かも知れなかった。
 鹿の角は1本の角が何本に枝分かれしているかで、3本なら「3尖」、4本なら「4尖」と呼ぶ。毎年、冬の終わりから春にかけて角は抜け、これを「落角」というが、また生え替わる。
 孤独な雄鹿の顎の髭にはかなり白いものが混じっていたが、林の中に逃げていったその時の俊敏な行動には恐れ入った。いつもこうした光景を目にして、あれほどの速さで藪の中に飛び込んでいって、木の小枝やなんかで大きな目をついたり、足を怪我したりすることはないのかと思ってしまう。まして、雄鹿にはあの角がある。かなり邪魔なシロモノだろうに。
 稀に森の中で、鹿の死体を見かけることもあるが、外傷でもあればだが、死因などは分からない。われわれには知らない事故や病気が、鹿にも日常的に起きているのだろうか。そうであっても大概、キツネやタヌキ、穴熊などによって死骸はたちまちのうちに片付けられてしまう。鹿の死体より、その骨を見る機会の方が多いのは、そういう事情だろう。
 いくら牛が大切にされたところで、鹿の方が余程幸せであることはまず間違いなさそうだ。

 昨日、赤羽氏のやや強行な山行予定が気になって、旧営林署小屋近くの小黒川の渡渉点まで行ってみた。折よく、氏は渡渉の準備をしているところだった。かなり水流の激しい川には丸太が1本しか架かっておらず、とてもその上を渡ることができず、川の中に入るつもりのようだった。無事に川を渡り終えた氏によれば、頂上付近ではクマササにも増して倒木に手を焼いたらしい。あの急な登山路もかなり荒れていたという。それに最後の丸太橋、あれでは役に立たない・・・、どうする。

 秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。


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