入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」 (9)

2018年09月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうも巨匠の筆が、権兵衛山の落葉松の山腹を繰り返し丹念になぞっている。大作が出来上がるまでにはまだまだ日にちがかかるだろうが、それを見ている側は少しも急いでいない。むしろ、長ければ長いほどいい。
 時にはこの霧が林の中に沈み込み、しばらくは戸惑うように流れを止めて留まる。そうすると、ゆっくりと流れる乳白色の霧の中に唐松やシラビソの梢の部分だけが見え出し、ほんの少しの間だが、霧と木々の合作したような玄妙な世界が現れ、それこそ「音のない音楽」を聴いてるような気分に・・・、とまで言ってしまいたい。権兵衛山も配下の霧も、より季節に合わせようと最近、演出を変えたのかも知れない。



 大きなタープのお蔭で、雨の中でも酒盛りと談笑は大いに進んだ様子、何より。このサイトAは「湘南UBS」の面々の貸し切りになってか、これまた贅沢な設営の仕方をしたものだ。まあ、お馴染みさんの上、こんな天気の日に来てくれたのだから、自由にやってもらってる。
 それにしても年々テントは大型化するばかりだが、作る側、販売する側は、キャンプ場の事情を考えているのだろうか。

 漁労長サマから電話が来て、曰く「オレのチェーンソーはドイツ製でなくスエーデン製だよ」だと。やばい、この呟きを読んでいた。平素スマホの扱いに気の毒なくらい難渋し、かつ住処(すみか)があんな山の中ではまさかもまさかと思っていたら、いつの間にか"学習"していた。もう、氏について滅多なことは書けなくなった。 
 ただ、漁労長サマ本日は明日の出魚を控え横浜にいた。何でも、サカナさんは嵐、台風の間は餌が捕れないため、その前に食いだめするのだそうだ。そのせいで、台風の来る直前こそ釣果が期待できるのだと、すでに今からかなり嬉しそうだった。しかし、海の中でもサカナさんはそんな海上の気象変化を察知できるものなのだろうか。漁労長サマが言うくらいだから多分できるのだろうが、もう一人の漁労長、海老名出丸さんは何と言うだろうか、氏のご意見も伺ってみたいものだ。とにかく期待してますよ、マグロ。

「今はもう秋」です。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。



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