入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「初夏」 (36)

2018年06月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうも権兵衛山は雲の中。時折周辺を霧が包むこともあるが、雨は止んでいる。いつの間にか、森の背景音のように、あれだけ威勢よく鳴いていた春ゼミの声がしない。たまにカッコーの声が聞こえてくるくらいで、森はこの時季らしく生い茂った木々の葉を雨に濡らし、さらに少し重そうに見せ、静まり返っている。
 
 昨日までひと群れでいた牛たちはもう、3群になってしまっていた。何が気に入っているのか、愚鈍(こういう言葉を使うとI藤さんが怒るかも)の代名詞のような牛が6頭、きのうの場所から500メートルくらいも離れた、それも100メートルほど上部にある例の雷電様の祠の近くに戻っていた。
 群れが分散しないうちに給塩の‶秘策″を実行してみたかったが、仕方なく雷電様の6頭に試してみようと思って準備しているところだ。
 牛が普段牛舎で舐めている「鉱塩(こう書くのだろうか?)」と呼ばれる塩の塊を、木にぶら下げておいたらと考えたのだだが、果たして上手くいくだろうか。わざわざそんな手間をかける理由は、牛より目敏いと思われる鹿に横取りされないためで、以前に県の獣害対策室の職員とこの鉱塩を鹿の誘引に使ったら、15センチ角、厚さ10センチの塊がまるで煎餅のように薄くなるまで舐められた。



 午後、実験は考えていた通り雷電様の群れで試した。この群れの牛たちの方が比較的神経質ではないからだ。念のため、鉱塩を吊るした木の根元にもここで使う塩をばら撒いて、どちらに反応するかも比べてみることにした。
 さてその結果っだが、少し離れた所から見ていると「アイツ何を置いてった」といったふうに、2頭の牛が鉱塩にまず反応した。ところが、舌を当てた途端それが揺れて動くので、驚いて後ずさりした。怖いらしい。もう1頭はその間に、地面の塩に近寄ったが、大した反応を見せなかった。慣れるまでに時間的な余裕が必要かと思い、雨も降りそうではないし、そのままにして帰ってきた。
 多分上手くいくと思うが、このつづきは明日。

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「同(2)」をご覧ください。
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