入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「初夏」 (27)

2018年06月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 昨日の雨と風で、コナシの花は見事なまでに散ってしまった。台風の影響で今朝は、雨をまじえた風が強い。面白いことに、昨日のことで言えば富士見側は雨、風、雲を総動員して天候は荒れ狂ったが、伊那の谷はそれほどではなかった。昨日の帰りには、雲海の上に穂高や槍の峰が見えていたほどだ。今現在も権兵衛山や小入笠は雨風になぶられているが、伊那の方はどうなんだろう。来るときは、雨は降っていなかった。
 うっかり、台風はもう通り過ぎたと思っていたが、正午過ぎに伊豆諸島に最接近とあった。昨夜の天気予報では「朝の通勤時間と重なる」とか言ってた気がしたが、あれは単なる降雨の予想だったのか。
 ともかく、長野県南部(一応、伊那も入る)には現在、注意、警報は出ていない。午後の降水確率も30パーセントで、夕方には晴れる所もあるとの予報、信じてもよいのか・・・。
 
 とにかく、天気予報には気を揉まされる。13日、牛がくれば余計にそうなる。これからの4か月、牛たちは畜舎のない自然の中に放牧される。生後8か月以上の若い牛が大半だろう。乳牛だけでなく、和牛も来る。
 いつも思うことだが、ここにいるわずかな期間こそが、牛たちにとっては短い生涯で最も幸福な時だろうと。何より狭い場所に拘束された日々から解放される。家畜であっても、もちろん自由はいいに決まっている。綱を解かれた瞬間、喜んで踊り出す牛もいる。餌となる草はふんだんにあり、1か月もすれば調教でき、呼べば来るようになる。
 先代の種牛・雪豊(通称・マッキー)はかなり遠くからでも、笛の音を聞けば幾頭もの雌牛を従えてやってきたものだ。こっちからは見えなくとも、林の中を来る時の倒木や、散乱した木の枝を踏むボキボキとした音で分かる。そして、金属の鼻かんを付けた不細工な顔が、にゅうっと坂の上に現れる。
 そのマッキーも変な病気にかかり、殺処分された。今年はもう、二代目の種牛は上がってこないとか、それが入牧頭数にも影響しただろう。

 午前中は一昨日ぼやいた、例の火災報知器の取り付けに立ち会った。ただ呆れて、何も言う気がしない。

 FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。

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