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都市に住む。という危険。

2013-02-12 | 独り言…。



子どもを育てるようになってすごく感じていたこと。
都市に住む違和感の1つが、リスクをどう捉えるか、ということ。

東京で子育てをしていて、そして3.11を体験して思うこと。
東京に住んで良い部分も悪い部分もあるけど、
自分が一番違和感を感じることは、“リスクが金で買える”こと。

例えば、
放射能が怖い人にちょっと高くても西日本の野菜や牛乳が届く仕組み、
子どもの安全を守るために、私鉄と連携したGPS見守りサービス、
障がい児や貧乏人のいない、マイノリティーを排除した私立国立学校の数々(ありゃ問題発言?)
学校から車で送り迎えして、習い事や塾にも行かせてくれて、夕飯食べさせて家まで来るまで送り届けてくれる私立学童、私立塾
お金を出せば『リスク』を最小限に抑える仕組みが都市には満載。
きめ細やかな母親目線!?のサービスは素晴しいのかもしれないけど、
それは所詮、東京がそれだけ巨大マーケットだから、それだけサービスも肥大化できるだけの話で。
お金を払えばいいんでしょ。いやそうですけど。何か違うよーな…。

もちろん、リスクは少ないほうがいいんだろーし、
子どもが暮らす上で、危険をできるだけ取り除きたい気持ちはある。
でも、リスクはどんなに減らしても0にはならないし、リスクのない人生はありえないし。
保育園や幼稚園に学校に学童にどんなに文句を言っても、
水筒にお弁当もたせてもリップクリーム持たせても
(敵つくる発言?)。。。。。
子どもを育てるということはリスクを減らすことではなく、
リスクに立ち向かえる力を子どもにつけること、ではないのだろうかな。

たとえば仕事をする上で、農産物しかり漁業しかり製造業しかり
そこには必ずリスクとどうつきあうか、という問題がある。
どんなに気を配っても天候一つで農作物がだめになることはあるし、
どんなにがんばって素晴しい商品をつくっても、景気一つで会社が倒産することもある。
今回の震災でもたくさんの課題を残した、社会のもろさや弱さ。
それはリスクに向き合わず、見て見ないフリする我々の心の問題でもある。

なのに子育てに限っていえば、
リスクそのものがタブー視されている気がしてならない。
うちの子には危険は要りませんってか?
子どものリスクを排除できない母親は駄目母なのかな?

例えば有機栽培でも肥料をやりすぎた野菜は、育ちすぎてすぐに腐るそうだ。
寒さをのりこえて育った冬野菜は、たっぷり糖度を蓄えて大きく強く育つ。
子どももリスクを減らして肥料やりすぎたらすぐ腐るんじゃないんすか?
なのに、リスクそのものを家庭にもちこませない、リスクがないことが素晴しい、清潔で明るく美しい行き届いたお母親のご家庭みたいな雰囲気。
ものすごく気持ち悪い。
いや、こんなこと口に出したら、もう学校いけないかもー。
うんがー。



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2 コメント

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Unknown (atsuko)
2013-02-16 20:23:14
ま、私もだいたい普通の周りのお母さん方には理解されない人間ですが
経済となるべくかけはなれたところで子育てしようとするしかないと思うとります。
リスク回避にしてもお金をかけずにする。
そうするとそれは「知恵」になる。そのほうが楽しいしね。
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Unknown (みきP)
2013-02-17 11:27:21
そうなんだよねー。お金をかけずにリスク回避かー。
生きる知恵とか、
自分で危険を嗅ぎ分けて避ける力とかは
お金や塾じゃ得られないと思うんだけどね。
長女は、少なくとも学童では
好きなおやつをいかにおかわりするか、とか危険な上級生のボールを避けて、人形ゴッコにいそしむテクニックを磨いてきたようなので、それを糧にがんばってもらいたいものです。
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