素面で楽しむ、育児と仕事。

仕事と育児と家庭生活、
年中無休で営業中の
NOZAのブログ。
是非、お問い合せ下さい。

男子体験で瀕死…。

2008-09-22 | 子供たち。
休日、
男子の聖地、「バスと電車の博物館」に
元男子とーさんにひきつれられて
行きました。

実は下の娘は電車・車好き。
休日のたびに「電車乗る~」と叫ぶ。

博物館は、
口から泡吹きそうなほど興奮した男の子たちが
ブツブツ もしくは雄たけびをあげて
プラレールや、シュミレーション運転席にしがみついている。
ちょっと、怖いわ、おかあさんは…。

下の娘は、
ニヤニヤ笑いを浮かべながら
置かれている本物の電車やバスに乗り込んだまま。
「ねえ、おやつ食べようよ」とか
いつもなら飛んでくるはずの言葉をいくつかかけてみるものの
まるで無視。どころか
こちらの姿が全く見えていないご様子。
ただただ無心で電車やバスの間を走り回り、
乗ったり降りたり乗ったり降りたり乗ったり降りたり。

本物の電車やバスなので、昇降口が高く階段も急だし、
あちらこちらに段差もあってちょっと危ないのだが、
娘は転んでも、男の子につきとばされても全く躊躇なく
ただ走り回り、小学生の男の子をおしのけて運転席に座り
母を振り返ることなく、完全にイカレてしまっております。

私はオロオロ娘の後を走り回り、
駆け抜ける速さに追いつけず、段差にハラハラし、
男子を押しのけてぎゅーぎゅーずめの電車の中に入り込んだ娘の姿を探し、
ひたすら耐えること2時間。
オモチャ買いに行こう、と電車のおもちゃで釣って
何とか脱出しましたが、
こちらの方が息も絶え絶え…、
こんな体験は初めてです。
もしかして、
男の子の親って、これが24時間365日?
まじで?
男子’S母、心から尊敬します。
あなたのそのみなぎる勇気とあふれる元気に…。

うちの元男子は、でれでれ顔で上の娘とシュミレーション席で
電車ごっこに興じ、全く使えませんでした。
その日の夕方、
だんなの話しかけに一切無視、口をきかなかったのは
言うまでもありません。

やつはり男の子に限るらしい…。

2008-09-12 | 独り言…。
くだんの「ふつうがえらい」を読んでたら
どんなに男の子が母親にとって可愛いか書いてあり、
やはりな…と納得。


そういえば、
4歳児懇談会で男の子のママたちが
自分の息子がいかにおバカ(失礼)でバブちゃん(赤ん坊)かを
目尻さげつつエピソード披露している一方で、
女の子ママは、
すでにギャル化する娘に冷静な批評を加えていましたっけか。

ああ…うらやましい。

いくら車の行きかう公道で大の字で泣き叫ぼうとも
公園の噴水にダイビングしようとも
話せない、オネショする、ひらがな書けない…
電車や車の霊とブツブツ交信し続ける…
そんな人知を超えた存在、それが男子だったのかああ。
ああ、うらやましい。

おまけに年頃になったら、
若い美少年(ともかぎらんが)の友人とかたくさん連れてきて
バキュームカーばりに手料理食べてくれるのだそうな。
若い男に囲まれたいぞ、私も…。
でもって「ばばあ、死ね」とか言うんだって。
キャー素敵!!


ま、なんだかんだいっても
自分の子どもが一番だってことも
「ふつうがえらい」に書いてあったけど。

親孝行

2008-09-11 | 子供たち。
よく親に
「子どもは3歳までに全ての親孝行をすませる」
との訓示をのたまわれた。
「だからあんたには期待しない」
というおまけがついた。

2歳児と向き合って湯船につかっていたら
娘がにゅーっと顔を突き出して
「かあやん、お目目にこっちゃんがいるよ。笑ってる」
とコロコロと涼やかな顔で笑った。

なんだかウルウルして、
鼻の奥がツーンとなった。

と途端に
「ほらっ」と指を目玉につっこまれ、
鼻の奥がツーンとして、涙が出た。
痛かった。
でも可愛かった。
でも多分、もうすぐ親孝行は卒業だと思う。
5歳児は何を言っても自分の世界に没頭し、
もう親孝行は卒業証書をかくばかり。



まだ佐野洋子ワールド滞在中

2008-09-11 | これ読んだ。
まだひきづってます。
まだ読んでます。

なんというのか
肌があうっつうか
身体があうのよ
あの文体が。
書いてある内容うんぬんの前に
自分にあった文章ってあるのですね。

大学の時、
一番仲が良くてずっと一緒にいた友人の
最愛の書、ボリス・ヴィアン「うたかたの日々」
は、半年借りてて10ページもすすまなかった。
ロマンチックすぎて、溺れることができなかった。

そう、
流れるプールを浮き輪でぷかぷか浮いてるみたいに
読んでいる。にたにたしたり、涙したりしながら。


佐野洋子づくし。

2008-09-09 | これ読んだ。
「シズコさん」新潮社

以来、どとーのように佐野洋子にはまっている。
思えば、なぜ
佐野洋子のエッセーを読まなかったのか?
絵本は「100万回生きた猫」「おじさんのかさ」
などなど、
もちろん読んではいたけれど…。

正直、この人性格ちょっと…な人だろうなと思ったから。
私に似てるかも…と思ったから。
辛口エッセーも今更…と思ったから。
などなど。

でも、今だから読めるような気がする。

「シズコさん」

ぼけてしまったお母さんのこと
死んでしまった兄弟たちのこと
繰り返し繰り返し出てくる同じエピソード。
繰り返すフレーズ。

帯に書いてあった「母との愛憎」という言葉で括りようのない
自分の生まれた家族への想いが波のように繰り返し紡がれる
音楽みたいな本だ。


「役にたたない日々」朝日新聞出版
どの書評にも書いてあった
韓流にはまるエピソードは、いやいや最高に可笑しい。
思いっきりはまった。
これは絶対読むべき。
いやー絶対だね。
40歳で読んでほんとーよかった。
年をもっともっと取りたくなった。


「がんばりません」新潮社文庫
「ふつうがえらい」新潮社文庫

文庫本はまだ途中。1話1話が短くてそれはそれで面白いけど。
でもやっぱり、
長さとしては「役にたたない日々」くらいが素敵。
短いすぎず、長すぎず、繰り返すフレーズと、
くるくる旋回して自分や周りを傍観しているトンビみたいな
視点が心地よい。