よるくま
よるくまはね、
おかあさんをさがしにきたの。
めがさめたらおかあさんがいなかったって。
生まれて一番最初の記憶は、
2歳の時。
初めて行った旅行、伊豆の旅館で
夜、目が覚めたら母も父もいなかった。
だれもいない父の布団や母の布団の感触を
今も思い出せる。
なぜか「ああやっぱり…」って思ったことも。
当時はテレビなんて旅館の個室にはなくて、
ロビーに1台あるきりで、
父と母は私が寝たあとで、
ロビーでテレビを見ていただけなのだけど。
「よるくま」の絵本を
NHK教育テレビの幼児番組TV絵本箱」で、
高畑淳子さんが朗読していたのが、
とても素敵だった。
作者・酒井駒子さん。
「金曜日の砂糖ちゃん」で
2005年ブラティスラヴァ世界絵本原画展にて金牌受賞
ちょっと甘くてこわれやすくて残酷でせつない感じの絵が
すごく好きだけど苦手。なんでかな?
でも、
おかあさん、おかあさんって泣く
まっくろなよるくまの涙が
とてもきれいで印象的なのです。
娘は、最後におかあさんと一緒に
自転車を買いに行くところが好き。