素面で楽しむ、育児と仕事。

仕事と育児と家庭生活、
年中無休で営業中の
NOZAのブログ。
是非、お問い合せ下さい。

卒乳。ドラマチック雛まつり。

2009-03-09 | 子供たち。
1週間前の雛まつりの夜、
それは、とてもドラマチックでした。

絶対無理と思っていた
3歳児の娘の卒乳(半ば断乳)に突入したのです。
卒乳、
そうおっぱいをやめるのは
愛煙家が禁煙するのと同じくらい
辛いもののようです。
3歳の誕生日の夜に
一度「もうおっぱいやめよ」と説き伏せたものの
娘は玄関に大の字で泣き叫び、
靴を投げつけ
果ては家出しかけて、
上の娘の方がびっくりして泣き出し
「もーこっちゃんにパイあげてよ」との1言で
断念した経緯もあり、私は半ば諦めムードだったのです。

ただ体調が悪くて寝ていただけなのですが、
父さんに「もーパパと3人で寝てよっ」と
言い捨てたおかげ(?)か、
かなり焦った父さんは、
懇々と3歳児に30分以上にわたって説得を試みました。
「かあやん病気だから、おっぱいもびょうきだからね、
 かあさん入院しちゃってもいいの?死んでもいいの?(おいおい)」

だまーって布団にもはいらず座り込み下を向いていた娘は、
突然しくしく泣き出して、
涙を拭いたぐちゃぐちゃのティッシュで、
私の胸をなでなでしながら
「おっぱい病気なの?」と聞くのです。
そして、そのままおとなしく布団に入ったのです。

が、そのまますんなり眠れるわけもなく
1時間半にわたって延々とお話したり歌を歌っている最中も
そわそわと挙動不審な娘、時々ふと
「おっぱいまだ病気?」と聞いたり、延々としゃべったり
一生懸命気を紛らわしている様子。
何とか眠った後も、
夜中何回も目を覚ましては「おっぱい病気?」と聞いては
仕方なくくるっと背を向けて身体を丸めて眠っていました。

1週間たとうとする今も
「もう、パイやめたんだー」とかふとした時にわざわざ口にしてみたりする。
口に出すことで、自分の気持ちを確認して、
でも目はキョロキョロさせて落ち着きがなく
ホンネとは違う自分をしっかり演じている。

かたくなに布団の上で正座していた姿も
「パイやめたんだー」とふと口にするその横顔も
夜中に突然泣き出す(でもやさしく背中をさすると激怒して手を払う)後姿も
彼女の心の中でめくりめく感情の嵐の片鱗なのです。
甘えん坊で気が強い3歳の子どもが
様々に心をめぐらせ、気持ちを揺らしている。
(泣いて耐える上の娘とも全く違う)
そういう姿を観察できるのが母親の特権。
人間ってすごいなあ…と変な感慨にふける母です。