Joe884do Traveling Alone

旅好きオヤジのひとり旅フォトブログ

Tochigi Leather Factory

2014年04月18日 | WORK

前からの念願だった皮加工の工場タンナーへ見学にお邪魔した

日本国内では兵庫県姫路市にタンナーは集中しているが、
この栃木県栃木市にある『栃木レザー』の会社は、
唯一関東にあるタンナーのひとつ

自然界の植物性タンニンで染める技術を用いて製造する特徴を持つ

昼の一時にアポイントだったため、東武スカイツリー駅から特急スペーシアで向かう

1時間位で栃木市に到着し、駅から歩いて行ける距離にある

事務所にお邪魔して案内していだだく担当者にご挨拶

お話もそこそこに早速工場見学に出発

まずは原皮置場に案内してもらう

塩漬けされた原皮は、まだ牛の毛が付いたままで主に北米から輸入される

昨年辺りから、原皮の輸入量が激減しているらしい(ー ー;)中国に買占められているのが原因とか...

皮を鞣していく工程で、まずは大きなドラムに入れて水洗い

その後、原皮は一頭分の大きさがあり、作業しにくいために背中から割って分割される

石灰漬け→脱灰・酵解(皮を中和)→プレッシング(余分な脂などを除去)

次に、この工場特有のタンニン鞣しの工程に移る

何層ものピット(プール状の液体槽)がありこの工程で約20日漬け込まれる

タンニン樹液は、いくつものピット槽を循環して使用されていた

鞣しの工程が終わり、水絞りされ加脂を浸透させる

加脂され柔らかくなったところで、厚みを均一にするセッターと言う機械に通す

一度10日間ほど乾燥させるのだが、この工場では乾燥機などは使わず、
昔ながらの乾燥室で一枚一枚天井から吊るされていた

水分を含んだ革は相当重く、重労働だと聞いた

次に、革漉き(かわすき)の機械に通され革の柔らかさの調整や風合い調整するために再鞣する

オーダーに応じては、このドラムで染色もする

大きなタイコに染料を入れてドラムを回転させて染められる

その後、最終工程仕上げは新館に移されて作業される

まず、水分を飛ばすために再度セッターされる

次に革を均一に柔らかくするハンドセッター(手伸ばし)加工される

このハンドセッターの機械は、イタリア製らしい

1日~2日かけて水分を飛ばし、薄い革は4日、厚い革は一週間かけて乾燥させる

バイブレーションの機械に通して柔軟性を与える

注文に応じては塗装やアイロンで艶を出したりして仕上げ

最後に梱包されて出荷される

およそ2時間ほどで見学は終了したが、すべての工程を順に説明見学させていただき、
とてもわかりやすい見学だった

しかし、これほどまで手間と時間をかけて作られているとは知らなかった(ー ー;)

タンニン鞣しの革は使い込むほど味と風合いが増し、
自然の光沢が浮かびあがる綺麗さがあり奥深さがある

そんな革素材を用いて、オヤジの会社は製品に加工して販売している

最後に廃材置場で、いらなくなったドラムの木片や、
液体などを入れてあった容器を後日譲ってもらえる(^^;;

これで展示場の職人工房と、歴史あるタンナーのイメージが作れる(^^)v

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