当初は第1関門の浅間峠から第2関門の月夜見山駐車場までを書く予定であったが、そろそろ記憶のほうも怪しくなってきたので、このままゴールまで一気に駆けることにする。といっても文字制限にひっかかりとりあえず第3関門まで。
第1関門(浅間峠)~第2関門(月夜見駐車場)
さて第1関門をほぼノーダメージで通過したわけであるが、やはり夜間走行のため飛ばすわけにはいかない。また丁度気温も下がってきたせいかガスも発生し、ヘッドライトの灯りも拡散してしまって視界が非常に悪くなっていた。更にこのあたりからは午前中に降った雨のためトレイルが荒れていた。サーフェスは我々の走る六甲や箕面と違い粘土質の地層が多いのか非常に滑りやすく、第2関門までで2回滑って転びお尻がドロドロになってしまった。今回履いていたmontrailのログレーサーは滑りにくいと聞いていたのに、そういえばおんたけでもよく滑ったなぁと思いながら、周りのひとがあまりこけていないのに感心していた
約35km地点でこのレースで最高地点の三頭山(1527m)に到達。よほど辛いと想像していたがあっという間に山頂であった。自慢してもたかだか中級者のたわごとであるが、がんちゃんはどちらかというと登りが得意である。もちろん下りのほうがスピードは速いが周りと比べると順位を上げていけるのでそう思うのである。腕で大腿を押さえながら上るという鏑木さん直伝の方法を多用した。この効果が絶大なのでみなさんにも是非おすすめしたい。
そしてこのパートは登りが多かったせいかぐんぐん順位を上げることができた。
そうこうしているうちに唯一の給水ポイントである第2関門が迫ってきた。
実はこのあたりがこの大会でいちばんつらい区間となった。
何か調子が悪い。
ハンガーノックに近い感じなので、低血糖かと思いジェル等を口にするがいっこうに回復しない。
脱水か?と思いハイドレから水分補給(レプレニッシュ)をするが、余計に気持ち悪くてあまり飲めない。しかしストップするほどでもなく、登りで調子に乗りすぎたか?とやはりペースミスによる自滅説を考えながら8時間29分で第2関門月夜見駐車場(42km)に到着した。
第2関門ではDVDで見たごとく、スタッフの方が励ましながらランナーのハイドレに水かポカリを補充しておられた。しかし意外であったのは、というか薄々気づいてはいたのだがハイドレの水が半分程度も残っていた。勿論喉が渇く前に少しずつ給水するのがセオリーであり、それを実践していたつもりだったがその一口が少なすぎたのであろう。
本大会はいつもより2週ほど遅くまた雨上がりであったせいか、がぶ飲みするほどの喉の渇きもなかったがやはり42kmも走ればそりなりの脱水であったのだ。このあたりは十分反省しなければならない。
自分もハイドレにポカリ、予備ボトルに水を入れてもらい、さらに500mlの水をその辺りに腰をおろして飲んだ。若干調子が悪かったが一度休憩すればなんとかなるかもと思い、梅おにぎりとカロリーメイトをなんとかお腹に納め、水もできる限り飲み、簡易トイレで用も足した。
15分という今まで経験したレースで最ものんびりとした休憩をとり、ゴールまであと30kmしかないと言い聞かせて再び暗闇の中を第3関門の御岳山に向かってスタートした。
第2関門(月夜見駐車場)~第3関門(御岳山)
この区間は上ったり下りたりの繰り返しである。途中の山頂付近で岩場もあるし、摩耶山に上る天狗坂風の道もあって六甲山を彷彿とさせた。
そして体力的には休憩が効いたのか、それとも水が良かったのか調子が戻っている。
大腿や下腿のハリもなく、いつも悩まされる右中足部の痛みも感じない。はっきりいって調子が良かった
ということでこの区間も上りでできるだけ順位を上げ、下りは人の後についてキープするという走り方に専念した。
さて、
50km地点でほぼ同じようなペースで走るおじさんに気がついた。
後ろから見ると帽子の横からのぞいている白髪がなければ同じぐらいの年齢かと思えるようなしっかりとした足取りである。こちらが後ろに迫るとすぐに道を譲ってくれたが、譲り合いつつもしばらく後ろをついていくことにした。
話してみると57歳で北海道から参戦しているらしい。持ちタイムはフル3時間23分、ウルトラ10時間30分というからがんちゃんと良く似た記録である。記録を聞いてさらに安心して後をついていった。
そんなこんなであっという間に第3関門(58km)に到着。11時間49分であった。
この関門にはほとんど誰も座って休んでいる人が居なく、がんちゃんも素通りとなったが、さすがにエネルギー補給のために歩きながらカロリーメイトをほおばった。給水は第2関門でポカリを補給してから味が劇的に改善され順調であった。108じゃないけどポカリはやはりうまい。レプレニッシュの味は合わないようである。
続く・・・
少女時代でいうとテヨンですよね!