のらのら

『No Running No Life』を合言葉に集まったいつも走っている人やたまにしか走らない人たちの集団。

別府大分毎日マラソンでサブ3を狙ったが…(がんちゃん)

2019年02月09日 | がんちゃんレース記
首の後ろを冬とは思えないような陽射しに焼かれながらいろいろ考えた。
もちろんサブ3をするために今から何ができるか、である。
まずはペースの確認だ。

↑手荷物預けのシールの端にペースを書いておいた
左手の手袋に張り付けてある、前日に作っておいたペース表を確認。
まずは4:12/kmで25kmまで頑張るのみ
この海沿いのうみたまごでも風はほとんどないが、別府市街ではどうだろうか。
しかしこれだけの人数で走れば風も気にならないだろう。
4:12/kmは今の走力的には余裕のはずである
次に補給の計画
10kmから5km毎にエネルギージェルを摂取し、35kmではセル修の言う「起爆剤」で踏ん張ればなんとかサブ3できるかもしれない。
いや、できるはず
ウェストポーチとランパンのポケットを軽くたたいてその存在を確認する。
そんな緊張をよそにスタート1分前のコール。
きっと高崎山の猿にも聞こえたであろう。

号砲

走り出す
ほとんど同じスピードであるが、時に後ろから抜かれ、遅い人を無理のないペースで追い抜く。
最初の1kmは4:21/kmだったが構わない。最初から頑張るとあとが大変になるのを知っている。
沿道の声援はまずまず多い。
まだまだ集団にはなり切らないがなんとなく同じ人たちが周りを走っている
Garminでのペースは4:10/kmと予定よりやや速いが、2kmではすでに10m程度の誤差が出ている
つまりGarminで4:10/kmでもたぶん本当は4:12/kmぐらいである。
いつもの事であるがこれがつらい
1km毎の自動ラップは惑わされるのでやめようと、レースを走っているときはいつも思うのだがまた忘れていた。
しかし当然余裕度は高くあまり気にせずにそのペースを守り続けた。
ということで沿道10km表示はGarminがピピっと鳴って約60m先に走った所にあった
0-10km 42分29秒(予定42分00秒)


わかっている。
予定より遅れているが焦りは禁物である。
ここからコースは35kmの折り返しまでひたすら南下する。
つまり予報では向かい風だったので覚悟はしていたが幸運なことに全然風が無い
そうかと言って風のないわりに暑さも感じなかった。
10km手前と10km過ぎてすぐにアップダウンがあるが序盤のせいかあまり気にはならない。
普段なら絶対に採らないが予定通り、必要性を感じないまま一つ目のジェルを投入。
左に海を見ながらなんとなく形が出来てきたグループで走る。
さすがにレベルが高く、みんなほぼ一定のペースでまるでグループでのペース走をしているかのようであった。
再び別府タワーの横を過ぎて2つ目のジェルを摂取し、自分も無理をしないように、それでいて集中力を切らさないように同じペースを保つ。ちなみにGarminでは4:10/kmぐらい。
そしてスタートしたうみたまごまで帰ってきた。
ここで20kmである。
10-20km 42分04秒(予定42分00秒)


少し向かい風を感じるがそれほどつらくは無い。
ハーフは1時間29分10秒で通過したので少し予定より遅いがまだ焦らない。
しかし今になって考えてみると例えば大阪マラソン(序盤5:00/kmペース)や奈良マラソン(序盤5:40/kmペース)のような余裕はもちろん無かった
しかし4:12/kmでもペースキープにそれほど努力は要らないし25kmからはペースを落としても良い計画である。
23kmぐらいで「そう言えば少し遅れているけどどのぐらいまでペースを落としても良いかなぁ」と左手グローブのペース表を確認した時、左から強引に抜いていく悪い奴にペース表をはじかれて落ちてしまった
実は給水の度にグローブが濡れてしまいシールが弱っていたのには気づいていたが、一瞬の出来事であった
しかし焦らない。
最終的には4:25/kmまで落としてよかったはずと気持ちを落ち着かせる
25kmで大分市街に入るとここで初めて暑さを感じた。
コースが海沿いを外れるので風が通らないせいだと思う。

少し余裕度がなくなってきた気もするがもうすぐ30kmだし行けそうなので、予定通りにはペースを落とさずに4:12/kmペースのまま頑張ってみた
ところが…
29kmに現れた弁天大橋で疲れを実感
これはやばいかも。
そして30kmの看板がGarminが知らせてくれるよりもかなり先(おそらく180m先)に見えた時、気持ちがガクッと折れたのが分かった。
20-30km 42分24秒(予定42分15秒)


おそらく橋のアップダウンもGarminとのずれも余裕があれば気にならなかったと思うが、それまで溜まっていた疲労が一気にでてしまったようだ。
4:20/km台をキープするのも苦しくなりだした
もちろん予定通りここまで欠かさず5km毎にジェルを摂取してきているが、30kmで摂取してからは、逆に胃の気持ち悪さまで出現してきた。
さらに30kmからはコースが直線ではるか遠くの35kmの折り返しまで見通せるのが余計に辛く、ついに普段あまり経験しない脚の攣りまで起こりだした。
サブ3チャレンジ終了である
気付けばあちこちで歩く人や止まってストレッチをする人がいる。
こうなると自分も歩きたくなるのだが、ここから歩いたらまだ10kmもあるぞと言い聞かせて無理やり走った。
辛い辛いとしか書くことが無いが、ずっと長い時間辛い辛いと思いながらなんとか走る。
35km過ぎに奇跡を期待して「起爆剤」を摂取したが何も起こらず。
セル修を恨む元気すらない
徐々に5:00/kmペースに落ちていくのをどうしようもなかった。
30-40km 47分10秒(予定43分45秒)


あとはサブ3なんて全く関心なく、まさにゴールするために前進するのみであった。
全然無理だった
練習不足だったと思いながら3時間を確認したのがあと1kmちょっとのところ。
惜しくも何ともない。
1kmははるか向こうである。
せめて陸上競技場の見える場所までは行きたかった。
しかし意味があるかは別としてコースに敬意を払うために最後のトラックは頑張って走りレースを終えた。
40-42.195km 10分53秒(予定9分41秒)


結果


3時間5分33秒(ネット3時間5分00秒)
前半1時間29分10秒:後半1時間35分50秒で全く及ばず、奈良マラソンの1週間後に走った防府マラソンよりも悪いタイムとなってしまった。


さてゴール後は体育館で着替えたのだが、ゲイターを脱ぐ際に両大腿直近とも攣ってしまい静かに悶絶した
周りの声を聞いていても多くの人が攣ってしまった様子で、脱いだウェアを片付ける際に思ったよりもびしょびしょに濡れていた事からも、やはり気温が高いせいで発汗が多かったと思われた。
まぁ言い訳でしかないが。


空港へのバスを待っていて思った。


この1年、故障することもなく自分で立てた計画をほぼ全うして努力してきたつもりであったが、サブ3どころか今までで5番目の記録でしかなかった。

バスの窓から海を見ながら、雨の朝も、雪の日も走ったのにと考えると涙が出てきた
これだけ走って無理なら才能が無いのだし、もうサブ3は諦めようかとも思った。



でも空港でビールを飲んだらすぐに考えは変わった



「よく考えたらそもそも今回のサブ3成功率は20%程度って他人に言ってたわ。
モチベーションを上げるためにサブ3を達成できると思い込んでたというのもあるし。
っていうかビール2杯も飲むほど脱水やし、気候としては得意では無かったね


ちなみに今回の失敗の原因は何か。

それを検討しておかないと成長は無い

気象条件がベストで無いならば、今の走力でサブ3を狙ったペースで走ってはいけなかった。(せめて3時間2分台ぐらいで軟着陸するべきだった)
ジェルを計6発も摂取したが結局は慣れておらず気持ちが悪くなった。(いつもの3発ぐらいが良いか)
ペース表を給水で濡れやすい左グローブに貼ってしまった。(次は右グローブに布地を安全ピンで留めよう)

といったところか。




松下幸之助さんが言っている。


「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するまで続けたら、それは成功になる」



ということで今回も3時間を切れなかったが、成功するまで続けることにした

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2 コメント

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Unknown (セル修)
2019-02-12 22:23:50
起爆剤、、、すみませんでした。

途中までそこまで悪くなかったことを考えるとやはり気候条件があまりにも良くなかったかと思います。
昨年の寛平マラソン程ではなかったにしろ、記録狙うには悪条件でしたね。

ただ少し気になったのはがんちゃんにしてはジェル多過ぎかと思います。寒い時は水分よりもエネルギー摂取かなと思いますが、暑い時は水分です!!
脚が攣ったのもそのせいですね。

最後の松下さんの言葉、、、がんちゃんが言うとめちゃかっちょいいです!!
サブ3なった時、この言葉を叫んでください!
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>セル修 (がんちゃん)
2019-02-13 08:00:13
定期購読ありがとうございます。
自分でこのブログを読んでいても未だに泣けてきます。
サブ3出来る人は簡単にするみたいです。そして出来ない人はずっと出来ないみたいです。
簡単に出来る人たちにはこの気持ちわからないんでしょうね。
成功するまで失敗します!!(笑)
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