久しぶりに、国会での首相の所信表明演説なるものを、まじめに聞いた。
それは、一昨々日のこと。
周到に準備されたであろう己の所信を、滑らかに、高らかに、宣言する‥安倍首相。
自信に満ちた、でも謙虚さを失わないように心をくだかれている、その姿。
そこには、2度目の首相就任で、今度こそ、自分の理想とする国家を作り上げてていくんだ!という強い決意が感じられた。
表面的に見れば、今回の安倍首相の所信表明演説は、非常に簡潔で、スムーズに進んだように思われた。
でも、彼の言葉が流暢に流れれば流れる程、私は、彼の“言葉”と“現実”(特に庶民の置かれた現実)との、とんでもない隔たり(乖離)を感じずには
いられなかった。
「額に汗して働いた人が報われる社会の実現を!」 ‥安倍首相は力強く宣言される。
言葉だけ聞けば、なんともスバラシイことだ。
でも今回打ち出された「三本の矢」なる経済政策をみれば、私たち庶民が、いくら額に汗して働いても、報われることがあるようには思えない。
言葉は、大切だ。
でも私は、言葉が美しかったり、勇ましかったりすればするほど、警戒する必要があるように思う。
語られる言葉が、本当に、現実を反映したものであるかどうか?
それを常に検証していく姿勢が大切だと、私は今、肝に銘じている。
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