今朝は早くに目が覚めて、テレビを見ていた。
すると番組が途中で途切れて、急に画面が変わった。
私は瞬間的に嫌な予感に襲われた。
そして、その予感がすぐに的中していることを知った。
あ~あ!やっぱりだめだったか‥。
私は後藤健二さんのことはそう詳しく知らなかったけれど、テレビの報道によると、貧困や戦いの中で苦しんでいる弱者の立場に立って、様々な活動
をされてきた、誠実なジャーナリストのようだ。
なので、日本国民のみならず、イスラムの方たち、全世界の人たちが、後藤さんの解放を心から願っていた。
なのに…。
私は、後藤さんご本人の無念や、ご家族の言葉では表現できないほどの悲しみや、後藤さんを頼りにしていた多くの人たちの深い嘆きと悲しみを
思って、朝から胸つぶれる思いだった。
後藤さんが拘束されたことが公けになったのは、1月下旬になってから。
でも、ご家族のもとには昨年11月頃から脅迫状などが来ていて、それは政府にも伝えてあったという。
なのに、その間、政府はどんな手を打ってきたのだろう?
加えて、この時期に、安倍首相がわざわざ中東でハデに行った「イスラム国」攻撃の演説が、今度の殺害の引き金になったことは、否めない。
更に、後藤さんの問題が暗礁に乗り上げているこの時期に、安倍首相が又々国会で行った、「国民を救出するための自衛隊出動」を巡る発言は、
「イスラム国」をいっそう刺激することになりはしないか?
私は安倍首相の発言を聞きながら、危惧の念を禁じ得なかった。
その危惧が当たったかどうかは分からないけれど、今朝、後藤さんの殺害がネットを通じて流された。
安倍首相の最近の暴走ぶりは、本当に目に余るものがある。
安倍首相の言うとおりにしていれば、日本はこれから更に危険な道に足を踏み出すことになる。
彼は、「国民を救出するために自衛隊出動を!」と言う。
国民を救出するために自衛隊を出動させる! それは、とりもなおさず武力によって問題を解決しようとするものだ。
それは憎しみの連鎖を断ち、中東の人たちに真の笑顔と幸せが戻ることを願って、危険を冒して支援活動をしてこられた後藤さんの願いにも反する
ものではないだろうか?
それに、自衛隊だって国民だ。
国外に出動した自衛隊が、無傷で帰って来られるとは、とても思えない。
安倍首相は、ただ自分の思いを遂行するために、突っ走っているように思うのは、私だけだろうか?