今日は所用があって、淀屋橋を南に下ったところにある、あるビルを訪れた。
用事を済ませてビルの外に出ると、御堂筋を挟んでちょうど向かい側に、かの「ガスビル」がそびえていた。
「ガスビル」は、昭和8年に建設された、白亜のビル。
御堂筋とともに、近代大阪のシンボルとして、長くみんなから愛されてきた。
そのガスビルには、これまた長い歴史をもつ、「ガスビル食堂」がある。
私はかなり以前にどなたかから「ガスビル食堂」の存在を聞いて、その当時は何度か、雰囲気のあるその食堂で、食事したことがあった。
でも、ここしばらくは、ご無沙汰だった。
今日、目の前にそびえるガスビルを見たとき、私は、今日の昼食はここだ!と、即座に決めた。
ガスビル食堂は、ゆったりしていて、とても心が落ち着く空間だ。
食堂に入る前に、大きな控えの部屋がある。
壁に掛けられた絵や、置かれた花にも、趣味の良さが感じられる。
食堂そのものも、もちろんとても雰囲気があってステキなのだが、今日は、その雰囲気を伝える写真を撮るチャンスを逸してしまった。
美味しく食事を済まして外に出ると、いかにも御堂筋らしい光景が、目にとび込んでくる。
今日はよく晴れて、暑くも寒くもなく、気持ちのいいお天気だったので、帰りは梅田まで、御堂筋を歩くことにした。
土佐堀川あたりでは、見慣れた光景の中に少し色づいた木々があったりして、それを見ると、思わずシャッターを押してしまう。
先日行ったばかりの公会堂が見えてきた。
この間も撮ったのに、何故かやっぱり撮りたくなるのは、建物のもつ魅力からかしら?
( ↑ この写真は、上2枚の写真の逆から撮った公会堂 )
私は、梅田で用を済ましたあと、結局、中津まで歩いて帰った。
ちょっと疲れはしたけれど、それも、心地よい疲れだった。