のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

ヨーヨー・マのチェロは‥天上の音色♪

2012-11-11 19:06:56 | 日記

 待望の≪ヨーヨー・マ チェロ・リサイタル≫が、9日(金)夜7時から、シンフォニーホールで行われた。

               

 

 ヨーヨー・マは、世界最高のチェリストであると同時に、チェロ奏者の枠を超えて活動されている、世界的なアーティストだ。

 彼の「シルクロード・アンサンブル」の活動などをテレビで見た時から、私は彼に、深い尊敬の念を抱いてきた。

 だから、機会があればぜひ彼のコンサートに行って、彼のチェロの音色を聴いてみたいと思っていた。

 そしてその機会が、一昨日やってきたのだ。

 

 今回のリサイタルのプログラムは、次のようなものだった。。 (と書いたが、ピンボケで見えにくくなってしまった。)

                  

         

 

 演奏が始まる前、私は期待の大きさから、ちょっと緊張気味だった。

 でも彼は、最初の曲(「イタリア組曲」)を、何の力みもなく、本当にさりげなく、弾き始められた。

 チェロを優しく抱きかかえ、弦を滑らかに動かして、美しい音を紡ぎ出していかれる。

 チェロと彼とが一体となって、ある時は、まるで彼の身体から音が流れ出てくるように、思えるほどだった。

 難しい技術を要する部分も、彼は事もなげに、楽々と弾いていかれる。

 

 メシアンの曲では、彼のチェロから紡ぎ出される音は、まるで天上から降りてきた音のように、清らかだった。

 

 そして、この日のアンコール曲は‥‥

              ① 愛の挨拶 (エルガー)

              ② クリスタル (ジスモンチ)

              ③ 白鳥 (サン=サーンス)

 

 2番目の曲は知らない曲だったが、テンポの速い、いろんな技術を駆使した、変化に富んだ曲だった。

 (この曲の演奏も、本当に見事だった!キャサリン・ストットさんのピアノもスバらしかった!)

 そして、その曲を間に挟んで、1番目と3番目は、お馴染みの、静かで美しい曲。

 この3曲の選曲と配列の仕方は、まさに当を得たもので、聴衆の心をとらえるのに十分だった。

 そしてシメ(〆)は、私(だけではないだろう!)の、大、大、大好きな、サン=サーンスの「白鳥」。

 私だけでなく聴衆全員が、間違いなく、「白鳥」に酔いしれていた。

 

 今回のコンサートも、私に大きな満足を与えてくれた。

 また一つ、「幸せの貯金」が、できたかな‥。