のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

初めて≪佐川美術館≫へ!(生誕100年、佐藤忠良展)

2012-04-28 22:23:26 | 日記

 かなり前のことになるが、テレビ「日曜美術館」で、彫刻家≪佐藤忠良氏≫の特集を見て、いたく心を動かされた。

                    

 そしてその「佐藤忠良展」が、滋賀県守山市の≪佐川美術館≫でちかく行われる事も、その番組で知った。

 

 展覧会の期間に入ってから、早く行こうと思いつつ、他の予定が詰まっていてなかなか行けなかったが、22日(日曜日)になって、やっと行くことがで

きた。

 当日は他の予定がなく、その上雨降りだったので、花を見に行くのには不都合…。

 美術館だって、雨降りよりは晴天の方がいいけれど、晴天だと、どうしても花を見に行きたくなる。

 そこで、「行くのは今日だ!」と意を決して、出掛けることにしたのだった。

 

 佐川美術館に行くのは、今回が初めて。

 パソコンで行き方を調べて、パソコンの指示どおりに行くことにした。

 まずは、JRの新快速で京都まで。

 高槻手前の辺りで列車が徐行した時、車窓に、雨の中でけむるように咲いている菜の花を見つけた。

                   

 

 京都駅でいったん降りて、湖西線に乗り換えて堅田まで行く。

 美術館のある守山は湖東なので、どうして湖西線に乗り換えるのか初めは疑問だったが、どうも、堅田から佐川美術館行きのバスが出ているらし

い。 

 (帰りに分かったんだけど、守山からも美術館行きのバスが出ていて、私の調べ方が悪いのかも知れないけど、パソコンも案外当てにならないな

あ…と思った。)

 

 堅田から、バスは琵琶湖大橋を通って、対岸(湖東)の美術館へ。

 雨が降っていて外はそんなによくは見えなかったけれど、琵琶湖大橋を渡れたのは、ともかく良かった。

 

 佐川美術館、到着!

 佐川美術館についても何の知識も持たないまま行った私は、水に浮かんだかのような美術館の佇まいに、まずは驚かされた。

              

    

                   

 

                         

 なみなみと満たされた水は、たぶん、琵琶湖をイメージしたものだと思う…。

 

 水を両側に見ながら、美術館の玄関に向かう。

                      

 

 美術館の廊下から外を見ると、満々とたたえられた水の中に、佐藤忠良作のブロンズ像が毅然と立っている。

                     

 

 いよいよ佐藤忠良の展示室へ。

                  

 

 彼の作品はどれも、人間のありのままの姿をてらいなく表現していて、しずかに心に響いてくる。

 ここでは、私が特に好きだった作品をいくつか、載せておきたいと思う。

                    

 

 

               ←「常磐の大工」(1956年)

 

                     ←「木曾」(1955年)

 

                            ←「群馬の人」(1952年)

 

 なかでも、写真下の「魚商の女」(1960年)は、その凛とした表情が、私の心を強く捉えた。

                

 

 

 佐川美術館には、佐藤忠良展示室の他に、あと二つ常設の展覧室がある。

 一つは、≪平山郁夫氏≫の「平和の祈り」と題された展覧室。

                  

 

 あと一つは、≪樂吉左衛門展示室≫。

 この展示室は、階下の、照明を極力おさえた展示室で、広い空間の中に、樂吉左衛門氏の作品が、ゆったりと置かれていた。

                       

                     

 

 私は、この二つの展示室もゆっくり見た後で、水に面した喫茶室(美術館内)に入り、サンドウィッチセットをいただいてから、美術館を後にした。

 最後に、喫茶室からの水の風景を、もう一度‥。