のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

炎のちから!‥≪若草山焼き≫

2012-01-30 18:30:19 | 日記

  私はイルミネーション大好き人間ですが、燃えさかる“生の炎(言い方が変ですが)”にも、エネルギーと神々しさを感じて、これまた大好きなのです。

 先日3人娘で奈良に行った時、若草山焼きのパンフレットを目にして、私は俄然行きたくなりました。

 それをお二人に言うと、絵を描かれているYさんはご都合が悪かったのですが、もう一人のMさんが、快く同行を承諾してくださいました。

 

 Mさんと書きましたが、実は苗字で書くと、彼女もYさんなのです。

 Yさんが二人ではややこしいので、下のお名前でMさんと勝手に呼ばせていただくことにしました。

 3人娘は、Yさんが私よりちょっとだけお姉さん、Mさんは私より6つも年下です。

 でも、今までに何回かお会いして、Mさんが、年下とは思えないくらいシッカリされてることが分かってきました。

 と言うか、大抵の場合、私がいつまで経っても大人になりきれず、精神的に幼過ぎるのですが‥。

 そこで、Mさんに「歳から言うと変だけど、私を妹ということにしてネ!」とお願いしてきました。

 そして今回の若草山焼き行きで、(私が言いだしっぺであるにもかかわらず)私は終始Mさんに、おんぶにだっこ状態でした。

 たぶん彼女も、しかたなく、「私がしっかりしなくっちゃ、どうしようもないな‥」と、実感された事と思います。

 Mお姉さん、どうもお世話になりました。これからも、よろしくお願いいたします♪

 

 前置きが長くなりました。

 1月28日(土)、若草山焼きの当日。

 私たちはお昼すぎには奈良に着きました。

 山焼きそのものは夕方からですが、若草山の麓で1時から≪奈良あったか汁もん市≫というお店が出されるので、それを軽い昼食代わりにいただこ

うという計画でした。

 近鉄奈良駅から、若草山まで(もちろん徒歩で)直行です。 

 

 当日はあまりお天気には恵まれなかったけれど、、冬の空をバックに、若草山の稜線が割とクッキリ見えました。

 そして、おなじみの鹿たちも‥。(でも、この間の紙袋喰いちぎられ事件に懲りて、私はこの日、鹿たちと目を合わせないように、必死でがんばりまし

た!)

                

                         

 

 ≪あったか汁もん市≫で二人とも“大和の粕汁”(300円也)を注文して食べ(オイシカッタ~!)、“山焼き観覧特別シート”が当たるという抽選券を

もらって籤を引きましたが、予想どおり、二人とも、ハ・ズ・レ~!(涙)

 もう一つ、“鹿せんべい飛ばし大会”というのがあって、それに参加するとやはり抽選券がもらえるのですが、私たちは、たぶん当たらないだろうと、参

加をあきらめました。(鹿せんべいを遠くに飛ばす自信も、私には全くなかったし…)

 それでも沢山の人たちが、楽しそうにせんべい飛ばしに興じておられました。

                     

 

 私たちは、山焼きの行事が始まるまでの間、予定どおり、“ならまち”辺りをぶらつくべく、若草山を下りていきました。

 途中、飛火野では、もう終わりかけではありましたが、この日の行事の一つ、≪春日の大とんど≫を見ることができました。

                    

                            

 そして、大とんどの会場近くで、メッチャ大きい楠の大木を見つけて、感激!

                       

 飛火野の辺りはよくぶらついているはずなのに、今まで気が付かなかった!

 樹の下に立っておられるMさん(背は高い方)と比べても、この楠の大きさが分かるというもの。

 

 そして振り返ると、木々の間のはるか遠くに、奈良の低い山並みがかすかに見えて、私たちの心を和ませてくれました。

                       

 

 更に下っていくと、浮見堂に出ました。

 この季節の浮見堂には、人影もほとんど無く、池の水面は水鳥を浮かべ空を映して、鎮もりかえっていました。

            

                    

                             

 

 かなり歩いて、やっと、“ならまち”到着!

 “ならまち”は昔の街道沿いに、旧い商家やお寺が軒を連ねていて、目的なく散策しても、とても楽しいところです。

 私たちは、立派な店構えの一軒の酒屋さんに入って、店内の品物をアレコレ物色し、Mさんはそこで、地酒を1本求められました。

                    

 あちこち歩いて少し小腹が空いた私たちは、吉野葛のお店で、葛きりと抹茶のセットをいただき、小休止しました。

 作りたての葛きりと、それにかけられた黒蜜ときな粉の、絶妙な味のバランス!

                         

 私たちは、お腹も気持ちも満たされてお店を後にし、もと来た道を通って、再び若草山へと向かいました。

 

 途中の小高い丘に来ると、花火&山焼きの撮影に備えて、アマチュアのカメラマンたちが、三脚を据え、カメラの準備に余念のない様子で、ソコココ

に散らばっておられました。

                

                       

 「若草山までかなり距離はあるけど、障害物が無いから、私たちも、ココでみるのがイイかも…」

 と言いつつ、まだ花火や山焼きには時間があるので、聖火行列などを見るため、いったん若草山の麓に戻ることにしました。

 

 午後5時、聖火行列の出発です。

              

                    

                           

 

 行列の一行は、途中に設けられた松明点火場で、春日大社の聖火を、持ち運んできた松明に点火した後、野上神社へと向かわれます。

                       ←うまく撮れずピンボケの写真(涙)

 そして野上神社で、山焼き行事の無事を祈願する祭礼を行った後、いよいよ山焼きが行われるという手順です。

 

 私たちは、松明点火場での点火の様子をじかに見、写真にも撮りたかったのですが、点火場のぐるりは何重もの人垣で、残念ながら叶いませんでし

た。

 そこで、点火が終わった後の、それでもかなり勢いよく燃えている聖火の残り火を、カメラに収めました。

                  

 

 その後私たちは、どこで花火&山焼きを見るのがいいか、しばらく思案しましたが、結局、アマチュアカメラマンたちがおられた小高い丘から見ること

にして、暗くなった道を移動しました。

 丘に着くと、前より人がずっと増えていて、「みんな考えることは同じね」などと言いながら、花火を待ちました。

 

 予定の時間をちょっと過ぎて、待ちに待った花火が、若草山の空高く、打ち上がりました!

 花火は、若草山の3か所、ないしは、2か所から打ち上げられ、空いっぱいに、色とりどりの花を咲かせてくれました!

 花火の豪華さから言うと、もちろん、もっともっと豪華で凝った花火はありますが、山焼きの前の厳かな雰囲気の中で上がる花火は、また格別の感慨

を与えてくれました。

 でも残念なことに、私のカメラは、全くその素晴らしさをとらえることができませんでした。

 素晴らしかった花火のイメージが壊れる事を恐れつつ、写真を次に載せます…(ヤッパ、載せない方がいいかもネ…優柔不断な私)

                     

                            

 

 花火のあとは、いよいよ山焼きです!

 若草山の何か所かで火がつけられ、炎がしだいに広がっていきました。

           

                 

                       

 

 ちょっと残念だったのは、私たちの場所からは、炎の包まれた若草山の全貌を見ることができなかった事です。

 熟慮して決めたはずの(山焼きを見る)場所でしたが、ちょっとした勘違いがあったのかもしれません。

         

 しかし、今回はこれで十分でした!

 全貌こそ見ることはできなかったけれど、

 炎の持つ、人の心を奮い立たせるような、あのエネルギー、

 自然の木や草を燃やす時にのみ現れる、あの独特の、なんとも言えない、炎の朱の色、

 それらを、十分に見、感じることができたのですから。

 私たちは、心から満足して、帰途につきました。

 

 駅までの道の途中で、ライトアップされた、奈良国立博物館や興福寺の五重塔を見ることができたのも、おまけの喜びでした。