ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・4

2013-01-28 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward
アシアナやCバラックではありません まじめにヨガを学んでいたアシュラムのメジテーションホールです

施錠後、房内では狭くて小さいが自由があった。入口と奥に白黒だが小型テレビがありいつでも見ることができる、消灯はない。夕食後チェスなどゲームをする者、テレビを見る者、ビリを吸いながらノートを書いているぼくの様な者もいる。クリスマス前、恋人や家族にカードを書いている人もいた。
 食事は毎日同じだ。昼はサブジが付いてダルとライスかチャパティ、夜の副食はダルだけだ。ミルクもヨーグルトもない。貧しい食事だがそれでも毎日、十分なライス、トースト、アフリカ人にはアフリカ・フード、アタが配給されていた。少し高いが10ルピー出せばビリを1本吸うことが出来る。もっと高いがクーポンで70ルピー、現金だと50ルピーを払えば1回分としては十分な量のスタッフを買う事が出来る。
 アシアナからここに移って来て約10日、量は少ないが毎日スタッフを吸い続けてしまった。ほんの微々たる量だが今では吸わないとシックになる。刑務所内で情けない話しだ。一銭のお金もないそんなぼくをフィリップスが助けてくれ毎日2パケとビリ3本を持って来てくれる。すでに支払いは1500ルピーぐらいになっているだろう。ここでは吸う事ぐらいしか楽しみはない。遅い時間の流れに時々抑えきれない気持ちが爆発しそうになる。ストレスからくるものだろう特に若いアフリカンの収監者にとって性欲の処理は難しい問題であったに違いない。長い1日がくり返される。それを正常な意識で耐え続ける苦痛と本来あるであろう性欲をスタッフは解放してくれる。当然リスクを伴っているが1度入り込んだら抜けられない。
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