ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ちいさな畑

2014-06-30 | ちいさな畑




二日前 雌花のつぼみに気づいていた そろそろだと思い朝ベランダから菜園を見ると
鮮やかに咲いている それに合わせるかのように雄花も一本咲いた 良いカップルだ
受粉した 


カボチャの2本の蔓は東に伸びている その先はNさんのコーン畑だ もう穂が開いてコーンが見える 
”カボチャの蔓はこっちにこらすと?” あと1mぐらいでコーン畑に合流しそうだ うぅ~ん
曲げても行く場所がない ”しょうがないよぅ” 根株の周りの下草を刈り追肥を入れた

”おはよぅございまぁ~す”
おはよぅ~ もうすぐ夏休みになるねぇ
楽しそうに”はぁ~い 18日からでぇ~す” 女子生徒はそう言って登校していった
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・77

2014-06-27 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

 フィリップスと約束していたのにスタッフをミックスしていた。1回目のスタッフは良かったのに今回はいつものパケに戻った。10回分以上あるにはあるがこんな効きじゃしょうがない。エマが良いスタッフをアレンジしてやると言ってきた。あまり期待はできそうにないし、奴のアレンジでは粉が悪くても文句は言えないだろう。今回は期待していたのに身体が慣れてしまったのだろうか、何とも言えないけど。アルミホイールを使えばキックするかもしれないがここでは出来ない。あまり効かないけど1パケをショッカンに回してやった、口止め料だ。アミーゴが欲しそうな顔をしていたが無視、ただでやる理由は全くない。アミーゴは裁判所から帰ってくるといつもツーマッチ・プローブレムを連発するのでそれに騙されてつい粉を回してやっていた。ショッカン等に言わせると奴は昼にアメリカンを入れていたらしい、ぼくには今日まだ1回もアメリカンしていないと嘘を言う、その根性が良くない。人は良さそうに見えるが伊達に年を取ってはいない。生きるテクニックだけは身に着けているアミーゴ、42歳スペイン人。
 エマがぼくに接近し始めた。良いスタッフがあると言うがこれはショッカンが中に入れた粉ではないかと思っている。もしそうだとしたら最高のブツだ、ただミックスしていなければの話だが。Cバラックに入って通路を奥トイレの方へ進んで行くと右サイドのちょうど真中辺りにアシュラムのベッド、次がエマでそのベッド間が少し広くなっている。そこがぼくを含めたスリランカ人グループの生活の場だ。エマのベッドと次ベッドの間は狭いが一人分のスペースがあり、今ぼくはそこで寝起きしている。ぼくがその場所に移ってからエマはぼくの方へ向きを変えた、お尻をスリランカ人側に向けて。以前はいつも反対側のスリランカ人グループの方を向いてマガジンを読みながら様子を見ていた。エマはぼくに関する情報をフィリップスあたりから集めたのだろう、商売の話をぼくに持ち込んできた。第2収監区内でエマは相当の力を持っている、ぼくはそう感じた。


梅雨空はまだ1週間続く予報 九州南部は大雨で災害が心配されている
うっとうしい毎日だ 気が進まないが朝 内科クリニックへ検診に行った
去年は受けていない 今年も受診しないと保険課からハガキか電話があるらしい
検査結果は2週間後 別に心配することはないと思っている 


ブログの更新が終わって菜園へトマトの収穫 夕食分 
茂ったカボチャの葉に隠れるようにして雌花が咲いていた すでにしぼんでしまった
雄花を開いて花芯を出し雌花に授粉してみた もう駄目かもしれない また咲くさぁ~
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ちいさな畑

2014-06-25 | ちいさな畑



まだ緑色だが唐辛子の実がふたつ 葉は虫に喰われているが辛い唐辛子には手を出さないだろう
呑み助が多いので今年は5株植えている みんなの期待を裏切らないような収穫であって欲しい



マボチャに黄色い花が咲いている が雄花だけ 雌花はミニトマトぐらいの実の上に花を咲かせる
気温が低いのか雌花はまだ咲かない 授粉が済むと実はあの大きなカボチャに成長する
毎日夕食のときにはミニトマトを5~6個食べている その健気さに感謝する
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・76

2014-06-23 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

今日またフィリップスから1g受取った、2回目だ。ここに来て1ヶ月が過ぎたが1gが何日もつのか1週間か、そんなもんだろう。Cバラックの前にある大きな木の台に座ってこっくりと居眠りをしているとキシトーが来てぼくに注意をした。すぐ前が刑務官の詰所だ。スタッフをやって居眠りをしているように思われるからやめろと言った。別に粉のせいじゃないのだがそう思われるふしがあるのならやめた方が良いだろう。キシトーはかなり神経質になっているがここではそのくらいで良いと思う。
 マーシャルはちょっとクレージーだが人は良さそうだし大人しい奴だ。昨夜の件について彼が話し掛けてきた。ボリュームをあげたテレビがバラックの両端に各1台、ラジオを持っている奴も多い。大きな声で宗教の説教をする奴、こいつが夜中12時過ぎまでギャーギャー騒いでいた。インド人もうるさいしスリランカ人も同じだ。皆、時間に関係なく騒いでいる。たまにマーシャルが食器プレートを叩いて騒いだからといって文句を言える奴はいない筈だ。だが皆はクレージー・マーシャルと評して彼が何かをやると集中攻撃をする。皆がやっているのに何故俺だけが、マーシャルは不満そうに言った、瞳の優しいドイツ人・マーシャル。
 大使館はいつ来てくれるのだろうか、手紙によると中旬頃となっているが19日は出頭日なのでその日に来られたら困る。月に1回の面会だからどうしても会っておきたい。日本から連絡が入っているかもしれない。


湾に行って20cmくらいのアジ4匹貰った 午後から晴れの予報
捌いて塩水(1000ccに塩小さじ5杯)に15分漬けて干物用ネットに入れ
ベランダの物干し竿にぶら下げている 干物はからっとした晴れでないと
美味しくない 陽が差しそうにない 曇ったままだ うぅ~ん どうしようもない
ハエが元気にネットの周りを飛んでいる うぅ~ん 
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・75

2014-06-20 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

   1月12日(木曜日)
ここ数日、朝靄が立ち太陽が出るのは9時頃だ、寒い朝。6時いつもの開錠と人数の点検、我慢していた小便の放尿が済むと7時のティーで起こされるまで温かい毛布に包まれてひと眠りする。ティーも寝床で毛布を被って飲み又潜り込む。次に起きるのは大体9時前だ。今は毎日歯磨きをして顔を洗っている。身体を洗うのは3日に一度くらい。日中でもブルブルとくるが洗い終わってTシャツを着るとぽかぽかして気持ちが良い。この寒さの中でアフリカ人、インド人は毎日良く身体を洗うものだ。確かに洗った後は気持ちが良いし寒さを感じない。井戸水なのでバケツに入れると白い湯気が立ってお湯ように見え、そんなに冷たくはない。
 今日は何もなかった。面会もない、午前中から暇を持て余していた。こんな日は朝からスタッフを入れて毛布に包まれ美味しいティーを飲みながら本でも読んでいたい。それに音楽でもあれば文句なし。刑務所にいるというよりホテルのドミトリーにいるみたいな感じになる、鉄格子と刑務官がいなければ。1日のスタッフ入れる回数が増えている。10時頃に入れて施錠後の1~2時頃に又、入れる。日中の粉はあまりやりたくない、分かっているのだが何もやる事がないと粉に頼ってしまう。入れてしまっても強いキックがある訳でもないし入れなくても同じような感じなのだが入れてしまう。こんな事が後々堪えてくる、その時間に入れないとシックになるのだ。裁判所へ行く日は朝、出る前に多めにスタッフを入れて行く。帰りが午後4~5時と遅くなるとシックになり苦しい。何れパケを隠し持って裁判所へ出頭する事になるだろう。裁判所内でスタッフを入れる隠れた場所なんてはありそうにないが。出頭日は2週間に一度だけなのだがその1日が辛くなりそうだ。だからと言って行かないと裁判は進まない。
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・74

2014-06-18 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

ここでの生活は別に不満はない。他では出来ない事をここで毎日、集中的に体験している、そんな風にでも考えないと神経がやられてしまう。今日やっと良い寝場所が見つかった。ベッドは無理だったがベッドとベッドの間で1人分のスペースをショッカンの協力で確保した。住んでいたインド人をビリ4本で追い出した。前の住人が移動して空きになっていた。順番からいってもそこはぼくの寝場所だったのでインド人はビリを受取ると素直に出て行った。
 頭が可笑しいドイツ人、マーシャルが直径30㎝くらいのアルミ製食器プレートを打ち鳴らし始めた。周りが注意しても面白がって叩き続ける、大男のアフリカンが怒って彼の耳を引っ張って文句を言った。マーシャルは狂ってしまったのか、夜中12時を過ぎた頃だというのに。それを見てインド人の馬鹿が大笑いしている、トラブルを面白がっているのだ。いつまでも止めないマーシャル、アフリカンが食器プレートを取り上げた。こんな刑務所、どこか狂っている。今日もまたニューガイが入って来た。スイス人だ。旅行小切手の件らしいが直ぐ出て行くだろう。
 ぼくは新しい寝場所からスリランカ人達を見ていた。何ともつまらないグループだろうか。アミーゴも信用できない人間だ。昨日ぼくと2人でスタッフ1gを800ルピーで買うと約束していた。大使館の面会があるからそれで払うと言っていたが面会はなかった。奴の場合、お金と引換えじゃないとブツは渡せない。吸いたいがお金は出さないという奴だ。ぼくは今、独立している、誰にもスタッフを回す必要はない。ぼくが吸い終わって後を見るとアミーゴと目が合った。
「吸いたきゃ、てめぇで買えよ」
と言ってやった。今日も一日終った。


昨日からしとしと雨が降り続いている こころが重い
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・73

2014-06-16 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

小切手で両替した金額はゲートオフィスに保管してもらい必要に応じて引き出す、面倒がなくて良い。問題はドラッグによる出費だ。大使館に管理されているぼくのお金の出費が多くなれば大使館はぼくに不信感を持つだろう。
 マリーへのお金の支払いは今からはっきりさせた方が良いだろう、ずるずるとお金を持っていかれそうだ。前回マリーは裁判所での出費は300ルピーだったと言った。ぼくが見ている前で200ルピーのバクシシを払っていたし交通費、買物それに日当みたいなものを考えると300ルピーは妥当な金額だと思う。今日は60㌦の両替分1800ルピーでマリーに500、ぼくが1300、それは時計を入れた時バクシシ200ルピーを彼女が払ったから、その金額を考えれば今回もこれで良いだろう。細かい事を言うと多分、今日の対ドルレートは32ルピーくらいだと思う、だとすると1920ルピーな筈だ。差額120ルピーはマリーが抜いている。それを彼女に言ってしまえば、ぼくらの関係は気まずくなるだろうから言わない。
 問題は日本のことだ。薬物所持でデリー警察に逮捕されたというのはどう考えても格好が悪い。その上、刑務所に入れられている。それも何年の刑でどんな生活をしているのか、外国での刑務所暮らしでは面会に行くにしてもそう簡単ではない、ただ気をもむばかりだろう。近所や親戚の人には何も言えない、まあ、外国のことだから刑務所と言わなければ分かりはしないだろうが。とにかく参った。どんな手紙を書いても心配するだろう。
「どうなっているんだ、連絡くらいしろよ」
「はい、申し訳ありません」
家族が安心するとすれば日本に帰って元気な顔を見せる事しかない。それにはとにかく早くここから出ることだ。健康に気をつけて出る事だけを考えよう。手紙は出さない里心がついたら勝負は負ける。家族のことはほっとく。
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・72

2014-06-13 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

マリーの面会。大使館からの手紙を持って来てくれた。手紙によると姉が大変心配している様子が書かれていた。当然、家族全員が気をもんでいるだろう、手紙一本も書いていない、否書けないのだ、インドの刑務所にいるなんて。事情がある程度分かっていればそれなりに考えられるのだが、外国にいては手の打ちようがない。お金は5000㌦すでに大使館に届いているようだが誰にも話していない。特にフィリップスには言わない方が良いだろう。直ぐ弁護士への支払いだと言ってくるに違いない、まだ支払いは早い。弁護士がやってくれた仕事といえばぼくの私物の返還くらいだ。今の小切手の両替が済んで、その一部を支払いに当てるつもりだ。アドバンスだから100~200㌦で十分な筈だ。下手をすればフィリップスの支払いまで入れ込んでくるかもしれない。否すでにその分を含めた数字を出しているような気がする。最初は1000㌦くらいと言っていたのが今では1500~2000と言うことがある。それは構わないがとにかく全部で5000㌦で終れば良しとするしかない、そんな金額で終わるとは思えないが。それにしても姉にまた心配をかけてしまった。姉であり母のような存在の人だ。
 大使館からの手紙の要点は、姉へこれまでの経緯と5000㌦の必要性と近況について知らせてくるよう強い要望を外務省に寄せていた。次に弁護士の件についての注意が詳しく書いてあった。要領を得た手紙だ。それとパスポートと小切手の件について両方とも大使館で管理した方が良いだろうと書いてあった。ぼくもそれが一番良いと思うが小切手はマリーに預かってもらう。フィリップスへの支払いは既に200㌦になっている、約7000ルピーになる、奴にとっては取り敢えず必要な金額だ。奴が今回手にした50gの相場は200×50で1万ルピーになるだろう、当然シンジケートへ支払わなければならない。日常の必需品の買物やその他の出費を考えると大使館からの差し入れ金額だけでは十分ではない。


やっと晴れた 植物には恵みの太陽 花粉の心配がないので布団を乾した 
キス釣りの予定だったが低気圧の影響だろう北風が吹いて玄界灘は2mの波
梅雨明けが遅くなり冷夏になるかもしれないと新聞記事 どちらが良いのか・・・
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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・71

2014-06-11 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

   1月11日(水曜日)
   大使館からの手紙
本日ケニアの女性が来ましたので、この手紙を託します。担当のAが現在年始の休暇中です。その間、私が担当します。そちらへの面会について現在インド外務省に申請中です。今月中旬にはそちらへ面会に行けると思います。
前回、Aがそちらに行った時、あなたからお姉さんの所在等を聞き日本の外務省にあなたの依頼を伝えました。現在5000㌦相当のお金が大使館の口座に振込まれ、ルピーで大使館の事務所に保管されています。当分の間お金の心配はないと思われます。
 いくつかの提案とお願いがあります。
ひとつは、日本のお姉さんにこれまでの経緯及び5000㌦の必要性、近況等を内容とした手紙を書いて下さい。これはお姉さんからの強い要望でもあります。私の面会時、或いはケニアの女性に託されても結構です。日本でも相当心配しているようです。
 2つ目は弁護士費用の関係です。
これはあなたから弁護士に手紙を渡しその弁護士本人、又はその事務所の人間を大使館に直接来させ私共から直接手渡すことが良いと考えます。
そこでの要件ですが
1 あなたの自筆の手紙を持参している事
2 手紙の中に金額と手渡す相手が明示されている事
3 手紙で明示された人間であると証明できるものを持っている事
以上が必要であると思います。
 3番目にあなたのパスポートと旅行小切手の関係ですが、大使館で預かるのが一番安全だと思います。その旨、ケニアの女性に依頼して下さい。
取急ぎ要件のみ記しました
時節柄、ご自愛下さい
       
          在インド日本大使館
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ちいさな畑

2014-06-09 | ちいさな畑


ミニトマトが色づいてきた


かぼちゃ 新芽は虫に喰われて育たないかもしれないと思っていたが
強くたくましい苗に成長してくれた もう心配することはないだろう 今日は追肥を入れた
6月 晴れた日は1日もない 今ちょっと雲の間から陽が差しているが明日からまた雨の予報だ
菜園の手入れをしていると背中の方から「おはようございます」と声がする
振り向くと目が合った 先に中学校がある 登校する女子生徒だった 
清々しい笑顔 「おはよう」以前これと同じような光景の記憶がある 

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