銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

三たび、大曲の花火について

2009年08月23日 | のほほん同志Aの日常
「昇曲導付三重芯変化菊」

花火の名前です。 
ノボリキョクドウツキ・ミエシン・ヘンカギク と読むのだそうです。

いわゆる伝統的な花火玉にはこのように、
(1)上昇時の装飾、(2)何層で構造されているか、(3)開いた時の発光の仕方、という
その玉の性質を示す3つの部分を組み合わせた名前が、それぞれつけられています。

たとえばこの割物花火の場合は、

■昇曲導付 (ノボリキョクドウツキ):
 花火玉の本体が開花するまでの上昇中に、
 小花を開かせたり尾を引かせたりする、追加の装飾が施されている

■三重芯 (ミエシン):
 花火が開いたときに外側の花弁を除く内側が三重になっている

■変化菊 (ヘンカギク):
 開いた花火は、菊の花びらのように尾を引きながら光跡を残す

どうでしょう。
この「昇曲導付三重芯変化菊」、どんな花火かイメージいただけたでしょうか。 

――なんでこんなややこしいことを無理して書いたかというと、
以前にもご紹介した、創作家である元ドリアン助川こと明川哲也さんが
ご自身のホームページに次のようなことを書いておられたからです。

過去の著作からのご本人の要約を、さらに抜粋すると…

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あなたが入り込んでいきたいと思っている世界があるなら、
なにはともあれ、その世界で使われている言葉を
できるだけ多く覚えるといい。

言葉はコトバでしかなく、実際の技術を伴うわけではないけれど、
言葉でその世界をイメージできていれば、自分が今どの場所にいるのか、
今後どういうふうに学んでいくべきなのか、うっすら見えてくる。
だから、ゴルフがうまくなりたければ、
打ちっぱなしでトレーニングするだけでなく、ゴルフ用語をすべて覚えるべし。

実は、簿記の試験や、あるいは司法試験で問われているのも、
その世界の言葉をどれだけ知っているか、
そしてその言葉がもつ意味をどれだけ正確に理解し、使用できるか、ということ。

言葉とはつまり認識のことだから、
ボキャブラリーが少ない人よりは多い人の方が、
より豊かなイメージの森を持っていることは間違いない。

ただ、それをひけらかしたり、
実力もないくせに言葉のみのコレクターになってしまうと、
落とし穴にはまることになりますよ。自戒!

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以上、この文章に影響を受けての
さっき見たばかりのBSハイビジョン、「大曲の花火」からの受け売りでした。
自戒。


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