メインの行き先は、高千穂。
わりとゲン担ぎをするほうで、
目前に迫ってきたこのツアー、なんとか晴れてほしいとの願いを込めて、
「高千穂」ではなく、「あまてらす」と呼んでいました。
というのも、このツアー、もともとは7月上旬、七夕の星空に期待して予定していました。
ところが今年、七月上旬の九州は連日の豪雨となり、やむなく延期して、この日を迎えることに。
延期までするのだから、ぜひとも晴れてほしい、
そう願っていたのですが・・・
昨夜から降りやまない雨のなか、朝一番で向かったあまてらす鉄道。
「どうします? 乗りますか?」
「はい、全員、乗ると言っています!」
やむなく、合羽を着込んで、、、
私たちのためにやってきてくれたカート列車。
いざ、30分の鉄旅へ出発です。
乗りこもうとしたところへ、駆けつけてくれた駅員さん。
「これから今日一日、ご旅行がつづくんでしたら、
これで足もともカバーしてくださいっ」
と、さらにレインコートの束を差し出してくれて。
その温かさが沁みました。
というわけで、足もとまでぐるぐる巻きのテルテル坊主10人、できあがり。
さて、「あまてらす鉄道」の由来はもちろん、天岩戸伝説の「天照大神」から。
カート列車は、いくつかのトンネルを抜けて、
「天岩戸神社」駅の向こうにあるハイライトの鉄橋へ。
運転士さんが鉄橋の手前で風速を確認し、おもむろに進み始めます。
鐡道橋としては日本一を誇る高さ105mの鉄橋、その真ん中で、、
えっ、なに??
なんと、シャボン玉です。
「この高さの鉄橋からシャボン玉を見られる場所は、ここしかありません」
きれい! 写真、撮りたい!
でも、テルテル坊主状態では、スマホを取り出すのも一苦労。
落としたら? あきらめるしかないそうです。
さて、30分後。
カート列車はふたたび高千穂駅へ。
みんな、ずぶぬれです。
「どうでしたか~?」と半ばやけっぱちで訊いたら、
なんと、割れんばかりの拍手!
へぇ~~、皆さん、楽しかったんだ・・
たしかに、ちょっとほかでは味わえない体験でした。
あまてらす、あまてらす、と呪文のように言ってた割には、
けっきょく、高千穂での滞在中、太陽が顔を出すことはありませんでした。
でも、雨の高千穂を全身で楽しんでいただいたようです。
その時間を演出してくれた、あまてらす鉄道の方々はじめ、高千穂の皆さん。
ありがとうございました。
杵の音が響く、日田・小鹿田焼きの里。
ここでも、ぱらぱら、小雨にふられました。
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